【懐旧譚】TrySail 10周年出航ライブ “FlagShip” in 日本武道館


こちらは2025年3月1日、2日に日本武道館で行われた「LAWSON presents TrySail 10周年出航ライブ “FlagShip” in 日本武道館」への懐旧譚。

 

開演前からいつものみんなとの久しぶりの再会、そしてとても久しぶりな人たちのとの再会に、「武道館ライブ」の大きさというものを感じていました。

 

友人の赤ちゃんに会えたの、めちゃくちゃ嬉しかったな。

10年も経てば、みんな変わるし、でも変わることない時間もあって。

 

その面白さを感じながら開演を迎えたのでした。


1.High Free Spirits

開演時刻を迎え、ステージ両脇のスクリーンに映し出されていたライブロゴが次第に大海原へ溶け込んでいく。

 

波のさざめき、海鳥の鳴き声、大海原を割って船が進む音。

 

次第に暗雲が立ち込め、雷鳴。

降り頻る雨。

 

嵐に飲まれた船上に、三人の人影。

帆を張るように、船上に旗をつきたてる。

 

「どんなときでも前に進んでゆく」

 

その願いを込めて。

武道館ライブの一曲目を飾ったのは、4thシングル「High Free Spirits」。

 

ライブタイトルである「FlagShip」は旗艦という意味でしたから、多数の艦船が登場するTVアニメ「ハイスクール・フリート」の主題歌であった本曲は、開幕にピッタリでしたね。

 

たなびく旗の傍らで歌唱する三人。

 

雷雨の演出スタートで1曲目が「High Free Spirits」だったの、「trysail」が悪天候時に使用する帆であることに由来してるからなんだろうなあ。

 

「どんな時でも前に進んでいけるように」と願い込められたユニット名だけど、ほんとにそうやって辿り着いた武道館だったよね。

 

もう、それが最高で。

最高に、嬉しかったなあ。 

 

「嵐の中の出航、最高じゃん」って、激しい歌唱に身を預けながらニヤニヤしていました。

 

Aメロからクラップは爆音だし、かといってサイリウムの光はすごく綺麗だったし、早速その時点で『武道館ライブ』を実感。

 

そのキラキラに負けないくらい、キラキラとした衣装。

最高にカッコよかったなあ、あれ。

 

嵐の海が映し出されたモニターをバックに、サビ入りで体をぐいっと折り曲げる三人がめちゃくちゃロックでカッコよかった。

 

サビの「響け」で三人がほぼ同じ様に体を屈めて手をビシッとされている所や、「叫べ」で暗雲を腕でなぎ払うように歌唱されているその姿が、この曲をより密度が高いものにしている様に感じるんですよね。

 

「High Free Spirits」のサビは見てても、身体を動かしてもすごく楽しい。

あと、拳と頭を振りながらメモしてても楽しいです。

 

ハイでフリーになっちゃうね。

 

はい。

 

1サビ終わり、雨宮さんの「明日の産声を」の声の張りが最高に仕上がっていて。最強だったな...。

 

2サビからは、上段中央に夏川さんを残し、中段左右に雨宮さん・麻倉さんが陣取り、三角の布陣に。

そして2サビ歌唱後、三人でセットを降りてきて。

 

「ぶどーーーーかーーーん!!!」と、三人で。

 

初日、三人で「武道館」を叫んでる姿を見て、ドッと感情が込み上げてきたんだよな。

めちゃくちゃ嬉しかった。

 

たぶんそれは、みんなだっておんなじで。

ボルテージの上がった鬨の声を受け、さらに三人の歌唱は爆発的なエネルギーを生み出していく。

 

歌詞に「未来と過去が交差する百年目の歌」とあるけれど、ラスサビまでの時間は、本当にいろんな場面場面を思い出すような時間で。

 

「忘れられぬ傷」で腕をまわしあうのが、この曲でいちばん好きな瞬間なんだけれど、何度この瞬間をこれまで重ねてきたんだろうね。

 

何度も何度も重ねられるってことって、幸せなんだね。

 

昔、2ndツアーの「The Travel of TrySail」の大阪公演のときに、雨宮さんが「High Free Spirits」のときの僕らを「 皆さんももうどうなってもいいや感あるよね(笑)」と笑われていたことがあるんだけれど。

 

一万人の「もうどうなってもいいや」、一緒の空間にいて最高に楽しかったな。

 

一気にラスサビを駆け抜けた先、アウトロで佇む姿、めちゃくちゃカッコよかったです。


2.誰が為に愛は鳴る

《夏川》

FalgShip日本武道館!楽しむ準備できているかー!

 

と夏川さんの煽り。

 

背負っていたイントロは、12thシングルの「誰が為に愛は鳴る」。

イントロの影がめちゃくちゃ良かったんだよな...。

 

1Aを歌い上げながら、雨宮さん・麻倉さんは1Fステージの両端へ。

武道館、横広くていいよね。

 

あと、天井に映る照明もすごく綺麗で。

 

「...こいつ、影とか天井見てないで三人を見んかい!情報を落とさんかい!」ってノートの持ち主にキレてる。

 

そうだなあ、2日目は1F 西スタンド(下手側)だったんですけれど。

1サビを歌い終えて、こちらに背を向けて上手へ歩いていく雨宮さんの後ろ姿、若君の背中だったな...。めちゃくちゃに頼もしい後ろ姿でした。

 

2Bは麻倉さんを中央に残して、夏川さん・雨宮さんが左右スタンド近くまで。

 

いやー、サビの「誰・より」で拳振り合うの、楽しくてすごく好き。

 

「いくぞー!!」と間奏を煽る夏川さん。

 

中央に集合しての落ちサビも、ラスサビも、背後の影がすごくエモーショナルで。

歌唱が、影をいい影にするんですよね。

 

(?)

 

落ちサビの影は、どちらかと言えば、曲の主人公の内面にいる人間として見ていて。

あの落ちサビの歌唱部分は、この曲の主人公が「本当にこれでいいのかな」って葛藤するような箇所かなあって受け取っているんですよね。

その内面が像として現れたのが、あの落ちサビの影。

 

いま目の前にいる曲の人間より、影の方が実は本当の彼だった、みたいなイメージで見てて。

 

一方で、ラスサビの影は、なんて言えばいいんだろうな、こう。

その葛藤を克服した影、とでもいいますか。

 

イメージ的には、影がちゃんとその人に収まっているというか。

 

その影の部分とその人自身がぴったり合わさっていて、心の表裏がぴったり強固に噛み合って人間の強さを発揮してるような感じ。

 

その影のコントラストが、すごく、良かった。

 

はい。

 

そこからのラスサビ、入り部分を歌唱しながらステージ前方へ扇状に駆け出す三人。

 

拙者、歌詞に込められた心情に合わせてステージ前後移動を組み込んでくるHIROMI殿に絶対負ける侍...。

 

たぶん、「センパイ。」あたりでまた書いてると思います。

 

ラスサビもね、拳を触り合うのが楽しくて。

 

んー、そうやって拳を振り合いながら、ライブ中にすごく多幸感を感じていて。

 

「誰が為に愛は鳴る」

 

アーネスト・ヘミングウェイの小説『誰が為に鐘は鳴る』を彷彿させるというか、そこから発想を展開したタイトルなのですかね。

  

この曲は、『誰が為に鐘は鳴る』のラストを思い出させる曲だなあと思っていて。

少し、この小説についてネタバレします。

(ラストを話すので、ネタバレどころじゃない)

 

アメリカで生まれ育ちながらも、独裁政権に苦しむ人を救うため異国スペインへ渡り、ゲリラとなった主人公のロバート。

彼は終盤、戦地で負傷し、自らの役目を悟り、同じゲリラで恋仲となったマリアと別れ、「しんがり」として死地に残る決断をします。

 

彼がその行動を取った理由はスペインの為でもなく、祖国アメリカの為でもなく。

ただ、愛するマリアのことを考えてその決断をするのです。

 

そういう「愛の為に生き抜く」という点を、この曲の歌詞の世界観は想起させるところではありますよね。

 

誰が為に戦うこと 孤独を厭わぬこと

意志を貫く姿 何より美しい

不意に零れた涙 弱さと嘲笑われても進む

それは君の紛れもない強さだろう

 

「誰かの為に愛を鳴らす」

 

その行動を起こす主体は、孤独を厭わずに意志を貫き戦い抜く人。

なぜこの人が何のために、不意に涙を零しながらも嘲笑されながらも自分を革め戦い抜くのか。

 

その贄こそ、『誰かへの愛』なんじゃなかろうか。

彼がそうやって行動をする時に鳴る呻き声こそ、『愛』なんじゃなかろうか。

 

この曲で鳴っている愛は、誰かへの、その人にとって具体的な対象である、誰かへの愛。

 

「誰かへの愛」だから、それは彼に向けられる「愛」ではないんですよね。

 

「誰かへの愛」は、彼自身が具体的な対象である「あなた」へ向けて差し伸べた手だから。

誰も、彼にはその手を、愛を差し伸べていないんですよね。

 

でも、愛の本質、愛に宿される意味ってそうではないと思うのですよ。

 

  • 「愛は、愛している人にだけある。(『愛の断層・日々の断層』/ジンメル)」
  • 「愛というものは、愛されることによりも、むしろ愛することに存する。(『二コマコス倫理学(下)』/アリストテレス)」

 

誰かを愛することが、『愛』なんだよなーって。

 

大人になって、こういう趣味をやっていて実感を伴って発言ができるのですが、誰かを愛しているときって、めちゃくちゃ多幸感あるじゃないですか。

 

そして、その多幸感から自分自身も愛せるようになる。

 

誰かを愛している時、僕らはその愛の鳴動を自身の内に聴いている。

なんだか分からないけれど、胸の奥の柔らかいものが、どくんどくんと鳴っている。

 

「誰かの為に愛を鳴らす」

 

そしてその時に聴こえる愛の音は、君の為に鳴っている音でもあり、同時に、君はその愛の中に生きているのです。

 

 

ずっと僕は幸せだったなあって、拳を振り合う中に多幸感として感じていたのでした。


3.WANTED GIRL

《麻倉》

みんな楽しんでるー?盛り上がってるー?

 

と歌い出されたのは7thシングルの「WANTED GIRL」。

 

入りの「1,2,3」は映像演出でカウントが行われていましたね。

その映像演出、2サビ終わりのクラップパートではクラップを促す映像が流されていたり。

視覚的に楽しませてくれるの、曲により入りやすくて良かったですよね。

 

視覚的な演出といえば、影がよかったんだよなあ。

1Fステージ中央で歌う三人の後ろにできる影。

 

入りの「1,2,3」もそうだし、2Aメロの「Oh 大胆不敵に犯行声明」辺りでは三人が包囲網を掻い潜るような動きをするけれど、そこの照明と影が「サーチライト」と「犯人の影」っぽくてワクワクしたものです。

 

この曲の2A、照明の演出プランや会場によって影ができる場所が違くて。

今回みたいに三人の背後とか、上手や下手の壁影とか、もっと全然違う場所とか。

あそこで怪盗(影)探すの、毎回楽しんでたりします。

 

1Aや2Bの「人生はいつもみMystery」で声色を変え歌唱する雨宮天さん。

 

以前にインタビューで「歌録り事前に計画を立てて1行の中でも細かく「ここはこうする」と組んでゆく」「凄い速さでたたみかける中で歌詞ごとにいろんな表情をつけることに挑戦している。」と、お話されていたけれど、その言葉が確かな質量を持つ瞬間でしたよね。

 

んー。

 

2B終わりの「どうせなら ラッキーデイとハッピーエンドで いっぱいにしたいじゃない」という歌詞が響いて。

 

ああ、この歌詞はすごくTrySailだなあって思えたというか。

 

そうやって見せてもらっているモノ、届けてくれるモノに思いを馳せると「WANTED GIRL」というのは、なんだかTrySailを形容するに足りる言葉だなあと思えて。

 

「実際に活動を始めてもしばらくは『私たちが楽しい』で止まってたんです。それは、歌やダンスを覚えるのでいっぱいいっぱいだったからというのもあるんですけど、ちょっと余裕が出てきて、周りが見え始めたときに『もっとお客さんを楽しませたい』という気持ちが強くなって。」

(TrySail「WANTED GIRL」インタビュー|3人一緒だからできること - 音楽ナタリー 特集・インタビュー)

 

と、麻倉さんが仰っているように、そうやって「もっと良いものを」と、「もっと上へ上へ」と、夜空に星が浮かぶようなセットの下で、星に向けてあれ欲しと手を伸ばしているような姿が、「全部全部 手に入れたいの わがままかな」という曲に歌われているような女怪盗の姿と重なったりするのですよね。

 

2サビ、そうやってみんなで手を伸ばしてからのクラップ、あったけぇんだよな。

 

 

以前、ナタリーの記事で雨宮さんが「この歌詞には『私たちがリードするから』みたいな雰囲気があって。」とお話しされていました。

 

実際に、後述する3rdライブツアー"The TrySail Odyssey"ではリード曲を務めたりした曲です、ぐぐっと聴くものの気持ちを引っ張り上げてくれるような曲ですよね。

 

 

「そう、だからね」が怪盗が親しみやすさで人の心に付けこむようで。『adrenaline!!!』もそうですけれど、振りによって曲のエンターテイメント性が増すのがとても面白いなあって思うのです。

 

《夏川》

お手を拝借!

 

2サビ終わり、夏川さんの一声ではじまるクラップタイム。

綺麗に、大ボリュームで揃っていて。

 

「ああ、ここには本当にたくさんの人がいるんだなあ」ってなんだか嬉しくなったのでした。

 

うおぉぉ...って思わず視線を上にあげたら、天井にたくさん色とりどりなハートが浮かんでて、良いねぇ...という顔つきになってしまった。

 

ラスサビ、「そう、だからね」で前方へと駆け出す三人。

何度見てもめっちゃいい光景。

 

「WANTED GIRL」のサビで「SAY!!」の幻聴が聞こえるオタク。

 

「この厚い厚い活劇ロマンの 捲るめくるめく1ページ目 メインキャストは私自身の他に居ないじゃない」

 

本当に、そうやねぇ。

 

求めるお宝はそれぞれ違うけれど、一緒にこの世界のお宝目指して手を伸ばして、笑顔でこの世界からの逃走劇を楽しみたいものね。

 

頑張る三人を応援したい、というのはもちろんその気持ちは変わらずにあるけれど。

ここに至るまで、地層のように積み重なってきたのは、一緒に楽しみたい、という気持ちだったなあというのを思い出しながら、あの狂騒じみた瞬間を楽しんでいたのでした。


MC1

《麻倉》

近いねー!

 

《雨宮》

すごい、武道館だよ

 

《麻倉》

すごい景色だねー

 

《雨宮》

ここにいるみんな、私たちが好きなんだよね!

 

《夏川》

モテモテだ(笑)

 

武道館初日、とても嬉しそうなお三方。

 

2日目には、

 

《夏川》

昨日も今日も、上の方まで奥の方までミチミチですね!今日TrySailを見にきた人たちでいいんだよね?

 

と嬉しそうにお話されていけれど、それに反応する武道館中のお客さんたち。

幸せな光景でしたし、その一員でいれたことが、なんだか嬉しかったなあ。

 

初日には、セットリストがマッスルなことになっているのを仄めかしつつ、

 

《夏川》

たぶん、胃もたれする

 

《麻倉》

どこかしら筋肉をやられる

 

《雨宮》

私たち、実はマッスルだからね…なに、ナンちゃん、今のもしかしてマッスルポーズだった…?よわそー(笑) こんなナンちゃんでもマッスルにやっていくので、みなさんもマッスルでね、やっていきましょう

 

と、客席に背を向けマッスルポーズをとる夏川さんの後ろ姿をいじる雨宮さんと笑顔の麻倉さん。

こういう微笑ましいやり取りも、TrySailのライブだなあと感じさせてくれるものです。

 

初日には続けて、「High Free Spirits」で普段夏川さんが叫ぶパートを三人で叫んだというお話に。

 

《麻倉》

気持ちよかったよね

 

《夏川》

気持ちよかったでしょー

 

《雨宮》

あと何回言う?

 

《夏川》

この1回じゃ終われないよね

 

と、その後の絶叫を予告。

「High Free Spirits」のあそこ、三人で叫んでくれたの嬉しかったよなあ。

 

実際にライブ中は何度も「武道館」を叫ぶ姿があって、そのひとつひとつがエモーショナルな響きを帯びていましたね。

 

2日目には、

 

《麻倉》

10年ですよ、私たち、もうすぐ。その後押しになるようなライブにしたいよね。

 

《雨宮》

でも、本当は、最初は小舟だったけれど、三人で必死に漕いで、こんな感じに(笑) それが、今では旗艦にまでなりました

 

《麻倉》

10年かけてここまで大きくなりました

 

《夏川》

でも、10周年イヤーはまだまだこれからなので。いいライブをして、最高のスタートダッシュを切りましょう!」

 

というようなお話。

 

本当にね。

最初は2曲しかないところからスタートして、本当に、必死に漕いでいるなあっていう姿を見せてきてもらったので、感慨深いですね。

 

そんな感慨に浸っていると、ウェーブのお時間。

 

このウェーブも、TrySailライブでは色々なことがありましたよね。

 

15年2ndライブの折り返し戻ってきたウェーブに「うわあああああ」と飲まれる三人とか、北海道でのマグロぱくぱくウェーブとか、福岡の「ヤーッ!ウェーブ」とか、千葉での「ナーンナン!ウェーブ」とか。

 

思い返せば、初期はウェーブをしながら「サーッ」と言うのが定番でしたよね。

それの高音版のウェーブをして、三人がドン引きをしていたのはどこだったっけか。

 

そんな記憶が呼び起こされながらの、ウェーブ。

 

上手から出航し、下手へとウェーブをかけていく三人。

 

《麻倉》

これ、きつくない…?

 

《雨宮》

きついね…

 

ウェーブ終わり、しんどそうな三人。

実際に横から横って結構距離あったし、上手下手の舞台直前に階段もあったので、結構キツそうでした。

でも、曲中はめっちゃくちゃ走り回ってて、すげぇなあと思った話はまた後ほど。

 

2日目は、続けて「波紋ウェーブ」も。

 

連番者とは「いやぁ、難しくないか」というやり取りもしたのですが、流石俺ら。完璧でした。

 

《雨宮》

すごーい!

 

《麻倉》

私、ちょっとみくびってた


4.そんな僕らの冒険譚!

冒険の始まりを思わせるような、高らかなメロが鳴り響き、流れ出したのは最新シングル「そんな僕らの冒険譚!」

 

イントロ、笑顔でグッズの旗を振り振り。

 

このイントロ、とても好き。

なんだか、一瞬ですごく晴れやかな気分になりますよね。

 

(アタリ!ハズレ!君も気ままに!楽しんでいいって!)の連動した横移動、好き。

 

あと、それに続くBメロのステージングがめちゃくちゃ可愛くて好き...。

 

Bメロの「居場所を」の音ハメで、客席指すの良きよね...。

 

これまでの10年重ねてきた歴史というか、今までみんなで重ねてきた日々って、本当にいつだって「居場所」だったなあって。

 

雨宮さんが

 

「全体通して場面転換が激しい曲なので、あんまり固定したキャラクター像はなかったかも。場面場面でしっかり変えていくぞという意識の方が強かったです。AメロからBメロの切り替わりとか、歌い方をガラッと変えたほうが聴いている人にとっても面白いかなと思って。」

“お祭りマッスルユニット”TrySailのニューシングルは難曲!? 「そんな僕らの冒険譚!」リリースインタビュー

 

とお話されていて。

実際にその場面転換の激しさというか多様さがこの曲の楽しい部分だなあって受け取っていたんですけれど、実際にライブ歌唱でもその楽しさを届けてくれていて良かったなあ。

 

曲全体を通してBメロ、すごく好きなんだよなあ。

なんか、すっごくあたたかい歌唱で。

 

そうそう、そのBメロ「夢と自分のズレなんて あったっていいじゃないの」を雨宮さんに歌唱が割り当てられてるの、面白いですよね。

絶対に雨宮さんから出てくるような言葉じゃないんだけれど。

 

その点について、インタビューで雨宮さんが

 

「特にTrySailの歌い分けに関しては、気持ちにストレートに歌える部分を採用してもらえている感はあります。でも「この人がここを歌うんだ!」という驚きも織り交ぜてあったり、それが面白いんだなって思います。例えば2Bの「夢と自分のズレなんて あったっていいんじゃないの」を私が担当するのは、私の中では結構意外。」

“お祭りマッスルユニット”TrySailのニューシングルは難曲!? 「そんな僕らの冒険譚!」リリースインタビュー

 

と、お話されていて。

 

確かに、TrySailって割と、というかかなり「気持ちにストレートに歌える部分を採用してもらえている感」は強いなあと昔から思っていて。

 

「この人がここの歌詞歌うからよりダイレクトに心に響くんだよなあ」っていう部分が多くて、だからライブでそれが生で届けられるとより心にきて、普段聴きするときにもっとその歌詞が大事になる。なんてことが、これまでよくあったなあって思いながらこのインタビューを読んでいたいんですけれど。

 

でも、なんだろうな、こう。

こういう「その人らしくない」とフレーズを、その人が歌っているのも、なんだか良いなあって思う自分もいるんだよな。

 

歌詞フレーズに限らず、言葉って「誰がその言葉を発するか」によって、受け手への響き方も違うもので。

 

そうなんだよな。

「誰がその言葉を届けてくれたか」って、やっぱり大事で。

 

その言葉を体現しているような人からの言葉はもちろん嬉しいものだし、そういう人が届ける言葉は重い槍みたいにズシンと受け手の心に届くものだけれど。

 

でも、受け手って本当にいろんな人がいるわけで。

 

もしかしたら、「夢と自分のズレなんて あったっていいじゃないの」って言ってほしいくらい、頑張っている人もどこかにいるかもしれなくて。

 

そんな人が、その言葉をかけてもらいたい人からそれを言われたら、それはめちゃくちゃ嬉しいじゃないですか。

実際にこの部分の雨宮さんの歌唱も、そんな人たちに向けてすごく思い遣りのこもった歌唱をされているように感じられていて。

 

「その歌割りは解釈違いだわ」みたいに思うよりは、それを楽しみたいし、そこをその人が歌いかけてくれることで救われている人って、たぶん、たくさんいるんだよな。

 

思い返せば、他の曲でも結構僕もそういう歌詞ってあるし。

今の自分は違うけれど、たぶん7〜8年前くらいの僕は、雨宮さんがここの歌詞を歌いかけてくれたら、ライブ中泣いちゃってると思う。

 

実際にそこのフレーズ、結構好きなんだよな。

 

雨宮さんがインタビューで

 

「けっこう場面転換を意識したというか、さっきお話しした早口パートとは逆に、ふわっと軽やかなノリに転じるんですよ。なので、入り口の「夢と」と出口の「ないの」をちょっと弾ませたり、楽しいテンション感を残すように歌いました。自分としても、やりたいことがしっかりできているという満足感があります。」

(TrySail「そんな僕らの冒険譚!」インタビュー|デビュー10周年、今迎える新たな出航のとき)

 

と、お話されていましたけれど。

そうなんだよなあ、あそこの転調のふわっと軽やかな、あたたかみのある転調すごく好き。

 

ラスサビ、「そうだ!今度は君のターン!」で客席へ向けられるライト。

刹那、三人から向けられる「期待しないわけがない」

 

あれ、めちゃくちゃグッと響いたなあ。

 

そうね、頑張るだけよ。

日々、いろんなプレッシャーに押しつぶされそうになるけれど。

 

自分のターンをやれるのは自分だけなんだし。

頑張るだけだよなあ。

 

そんなことを、ライトに照らされながら思っていたんだけれど。

直後の麻倉さんの「未熟な羽ばたき 全力で飛び出そう」の歌唱、すごく良きですよね。

 

ドアを開けて、文字通り飛び出すような感じがあって。

 

そうなあ。

ドアを開けられたら、どこまでも行ける。

 

それを体現してきた彼女たちだからこそ、響く歌詞なんだろうな。

 

アウトロ、「Growing up!」を客席と一緒に歌う三人。

置いていかないんだよな、TrySailって。

 

いやあ、普段聴きからすごく元気というか、向かっていくための力をもらっていた曲だったんですけれど。

ライブでもらえるエネルギーも、すごく大きな曲ですよね。

 

芽吹くんだ いつか。

 

旗振りのアウトロ、可愛い


5.はなれない距離(day1)

1Fステージでの歌唱。

入りサビ、「スッて ピタって」でぴょんっと寄り添う所、かわいい。 

     

「La LA LA...」のプッシュアップかわいいねぇ...。

 

Bメロのフレーズ詰め詰めで畳みかけるようなところ、ライブでもしっかり台詞としての味付けが感じられて、流石だなあって。

 

多分早さにとらわれると、過ぎ去ってしまうところだと思うんですけれど、そこをちゃんと「聴かせるぞ」という気持ちできてくれるからこそ、言葉の強調やアタックといった味付けが感じられて、曲のかわいさをアンプのようにより増長させているなって。

 

「戻ろうとしないで」で後ろに下がっていく姿さえかわいい。

 

すごい、「かわいい」しかメモってない。

かわいいの権化..…

     

2Aの「引きも ドアップも ピント合わなくても」のカメコ川椎菜さんとポーズとる宮ももさんのカット、とてもよかったので撮っても良いですか?あ、ダメ?

     

サビ前右左わちゃわちゃかわいい。

 

間奏ぐるぐるかわいい

 

サビ終わりの「はかれない全部 あーんしてあげるよ」が破壊率高いというか、そこへ濃厚に凝縮されていく感じありますよね。

 

いやぁ、でも、この曲ってライブ難しいんだろうなあって思うんですよね。

 

以前に麻倉さんがインタビューで、

 

「苦戦したところでいうと、Aメロの“『ちゃんと聞こえてる?』って“と2番の“『ねぇ近過ぎじゃない?』って“のところですね。「カギカッコのところだけウィスパーで、“って“普通の声量に戻してきてください」って言われて。そこが難しくて、何回もやらせてもらいました。結果的に歌割りが、“『ちゃんと聞こえてる?』って“になったので、ライブは頑張らないとなと思ってます(笑)。」

 

とお話されていましたけれど、ライブ中ある程度調整がスタッフさんの力でされるとはいえ、その切り替えを本番いっぱつで仕留めるのって、さすがプロだなあって感じていたりしたのでした。

 

かわいさと、プロの技が詰まったパフォーマンスでしたね。

 

アウトロ「またね」のあと、モニターに抜かれていたのは照れ笑顔の三人。

 

かわー


6.オリジナル。(day1)

水滴が落ちるように静かなイントロ。

波紋は大きく広がり沸き立つ武道館。

 

3月の武道館で聴く「オリジナル。」、卒業感あって心地よかったな...。

 

1サビ終わりの、あったけぇ暖色の照明。

互いの未来を祝福しているようで。

 

そうだなあ。

ライブでの「オリジナル。」、互いに祝福しあっているようで大好きなんだよな。

 

リリース当時、作曲者のミトさんがXで公開されたメモに「異質性」という言葉がありました。

 

歌詞読んでいると、集団の中で日々を過ごす「私」にとって「君」との出会いは異質だったんだなあというのが伝わってきて。

 

サビ前のBメロ、ギギギって音は異質な歯車が噛み合おうとしてるのかなぁって。

そこから噛み合ってサビのあの感じだと思うとなんか背中が痒くなります。

 

 『オリジナル。』最後の句点の解釈にも繋がるのですが、自分の中にある「オリジナル」は他者と交換不能なユニークなものとして自分の中に在るもので、他者から影響を受けながらもその所有権があるのは自分自身なんだよなあと思うのです。

 

だから、「これは私の」って、そこで閉じるための句点なんじゃないかなあって、思っていて。

周囲なんて気にせずそこは変えなくていいんだよって。

 

オリジナルってどう日本語で定義するか難しいですよね。

僕は「オリジナル」って「実存」という言葉かなぁと思っていて。

 

もしかしたら「オリジナル」という言葉を「個性」と定義する人もいるかもしれないんですけれど。

 

確かに個々が持っている「個性」という定義が一般的なんだろうけれど、きっとそれは個々にとってもっと深いものであり、個性ってなんだか「不動なもの/揺ぎないもの」って定義が求められているようで。

 

まず自分で自分のものを「個性」って言うことってないじゃないですか。

どっちかというと他人のそれに向けて、「個性」と用いるなって。

 

なんか、それに「。」をつけてると、それは自分が思う自分ではなく、自分を他人に委ねてるみたいでちょっと嫌だなって思うんだよな。

 

でも実存には、主体性があると思うんですよね。

 

「実存」って確かに自分の軸なんだけれど、まだそちらの方が、「君」と出会ってからのこれからの変化を感じられると僕は思うんですよね。

 

冒頭でも述べたけれど、それまで自分の中になかった異質なモノ/物/者と出会い、確かに自分に起きたその現実において自分の実存を問いかける行為。

その誰かが作った規則やルール、この曲でいうなら空気、「空気読め」とかいうああいう空気によって既に完成されているものではなくて、その場その出会い限りでまさに生まれつつあるものを自分の中に作っていく。

それが「実存」だなと僕は思います。

 

だからそれは常に変化の可能性を秘めていて、でも揺るぎない軸となる、「オリジナル。」なんじゃないかなと思っているのです。

 

この曲では「同じ空眺めて別の星を見つける私達は」というフレーズがあるけれど、はじめ異質であった「君」と同じ空を眺める中で、別の星を見つけるという事はそういう新たな「実存」が生まれつつあるのかなと予感させるのです。きっとそれは「君」も同じなのでは、と。

 

そして、ラストサビでは「別の空を眺め同じ星を見つけようよ」になっていますよね。

 

多分「私」にとって「君」とのかかわりの中で生まれたものが別の空の下へという突破口になったんだろうし、違う空の下にいる「君」もそうだろうし、それでも同じ星を見つけようという物語性が素敵ですよね。

 

そうだなあ。

あと、2サビの歌詞、めちゃくちゃ描写が好きなんだよな。 

 

「お互いの迷いを受けとめて 違う軌道でかえせたら」

 

投げられたボールを「別の軌道で返せたら」という歌詞が凄く琴線というか、ガツンとやられるのです。

 

だいたいこういう曲って、同じ軌道で返したり、そういう「寄り添い」の行為を歌詞に並べるじゃないですか。

 

キャッチボールをしていて向こうがライナーやノーバウンドで投げてきたら当然同じように返したくなるじゃないですか。

 

それを別の軌道で返す。

相手に対して、完全には同調しない。

 

ただ話を聴いて「わかるわかる」と同調するのではなく、「それってこうだよね」と自分の価値観を押し付けるのでなく、ただ相手のボールを受け止めて、ふわっと違う軌道でボールを返す。

 

これ、最大級の寄り添いだと思うんですよね。

 

思い返せば、僕にとってTrySailのお陰で出会えた人たちって、そういう風に、いつもキャッチボールをしてくれる人たちなんだよな。

 

あの武道館で「オリジナル。」を聴いていると、そうやってみんなとお互いを受け止めあいながら過ごしてきた(主に僕が受け止めてもらっていた)日々があたたかく思い出されて。

 

ライフステージの変化とかもあり、みんな少しずつ変わっていっているけれど。

変わらず、互いの道を祝福しながら、これからも別の空を眺めながら、時々こうして同じ星を見つけたりして、そうやって生きていければ、幸せだよなあって思うのです。

 

なんてことを、あの「オリジナル。」のあたたかい歌唱、武道館中を包んでいたエーテルの中で感じていたりしたのでした。

 

まだまだ話すんじゃ。

 

2A入りは内閉じの、寒色を感じさせる青ライト。

「同じ空眺めて別の星を見つける私達は」と、どこか孤独感を感じさせる歌詞やメロディーにあった照明演出ですよね。

 

 

 

Bサビ前、三人が一人一人順に頭上で円を作る場面も好きなんだよなぁ。

なんだか、三つの歯車が回りだして、噛み合ってはじめてサビへと続くような感じがあって。

 

落ちサビ部分で三人はセット中央の階段を上がり3Fへ。

 

落ちサビ、やわらかい暖色ライト。

 

いつか君も語ってくれたね

私だけがもつオリジナル

ふるえてたあの日あの言葉に

背中を押されたんだ

 

これまでの日々、楽しかった時間もうまくいかない時間も「ぜんぶ宝物」のように見るキッカケをくれたのは三人だったなあって。

 

たくさん背中を押されてきたなあって。

本当に、もらってきたものはぜんぶ、オリジナルな宝物だったなあと受け取っていたのでした。


6.whiz(day2)

2日目、日替わり曲として歌い出されたのは3rdシングルの「whiz」。」

イントロが響いた瞬間、こちらも大きな歓声が湧き上がりましたよね。

 

1Fメインステージでの歌唱。

 

不意をつかれて流れ出すというより、ふわっと気持ちが風に巻き上げられる様なイントロがやっぱり大好きなんだよなあ。

 

 

この衣装での間奏ステップ、可憐でかわいいなって。

ニコニコとした笑顔の三人。

 

「スピードは違うけれど 分岐点まで僕とこの瞬間 楽しもう」

 

「分岐点」までという歌詞が、なんだかあたたかく響いて。

 

TrySailともそうだし、今日も、一緒に過ごしていたみんなともね。

 

いろんな分岐点まで、これまでも歩いてきたけれど。

これからも、繋がっていた道を大切に。

 

 

間奏ダンス入る直前、背後に映る大きな影を背負う三人がとても綺麗だったなあ。

 

いやぁ、やっぱり「whiz」は一緒に踊っていて楽しいね。

そして、すごくあたたかくて。

 

この曲にも、この曲が送ってくれる風にも、たくさん背中を押されてきたなあって。

目の前の光景を心に焼き付けながら楽しんでいたのでした。

 

タイトルの『whiz』は風きり音を表す表現であって、風は風だけれど、『風』自体に本来意味なんてものはないんだよなあ。

 

「風は吹くもの」だから。

 

そんな風に意味をもたない風に『背中を押される』とか『逆境』だとか『寂寥』といった意味を付与することが僕たちの営みであって、そういった本来意味のないものに心を動かされ意味が生まれていく、それも唯一的な意味ではなく、因数分解していけば一人一人また違った、その人の歩き方に寄り添う意味になっていく。

 

恩田陸先生の『夜のピクニック』という作品に「雑音だって、お前を作ってるんだよ。」という言葉が登場するのだけれど、逆風の中を進んでいくときに過ぎていったあの風音も、ふと何かの拍子に意味になるのかもしれなくて。

 

 

本当に、TrySailが送ってくれる風に、たくさんの意味を見出し、それに成長させてもらった10年だったなあと思うんですよね。

 

そうして、「意味」を証拠として残しながら、自分で見つけたり見つけられたりする可能性を高くする努力をしながら、これからも歩いていきたいものね。


7.azure(day2)

2日目、続けて流れ出したのは優しい「azure」のイントロ。

物語シリーズのタイアップを務めた両シングルの繋がりでしたね。

 

 

1Fステージでの歌唱。

 

イントロのこの手の振り、すごく好きなんだよなあ。

 

掌を「あの頃」っていう太陽に伸ばすように伸ばして、そこから掌に宿った熱を確かめるように降ろしてきて、なにか「約束」みたいに人差し指を天に指すところ。

 

そんな印象に受け取っているんですけれど、あれ甲子園みたいで青春だなあって、好きなんですよね。

そして手をおろしてくるときに指の隙間から見えてくる景色も。

 

眼前には、いつも僕が落としてきたところに、拾おうとしたときに居てくれるキミ。

 

落としてきたもの拾ってきたもの、そのどれも間違いなんてないって。

当時色々なことに悔しかったり、後悔したこととか、間違えたなってこともたくさんあったけれど。

でも、今こうして振り返ると、何も間違いなんてなかったなあって思えるというか。

 

色褪せた思い出に、過ぎ去った景色の中に落としてきたモノや拾ってきたモノがこれまで幾つも在って、それが在っての今なんだって、優しく言い聞かせてくれるような歌唱。

 

 

人は人によって変えられてくし、人に道案内されるし、人が助けてくれる。人とは自然だし、人とは創作物だし、人とは偶然だなあって思うんですが。

 

でも、このみんなとの日々で、幸せだったなあと感じながら歌唱を浴びていました。

 

そうねぇ、本当に優しい歌唱で。

 

そうそう、これもすごく「卒業」っぽい曲だなあって思っていて。

楽曲を受け取った当時のメモに、

 

3月っぽいなあ、別れの感じとか。

でも今はその別れの瞬間リアルタイムなときに流れているイメージっていうよりは、何年かして当時の友達たちを想うイメージかなあ。

 

と過去の僕が残しているんですけれど、まさに今回の武道館はこの文脈で過ごしていたいなあ。

脳に蘇っていたのは、これまでいろんな時々で過ごしてきた時間、そこに一緒にいてくれた人たちで。

 

みんな、元気かなあって。

不確かな未来を歩んでいく日々が楽しかったのは、本当に、TrySailのお陰で出会えたみんながいてくれたからなんだよな。

 

 

終わらない ずっと終わらない

果てなく道は続くから

もし またいつか会えたなら

どうか どうか 変わらずに

 

落ちサビのとてもあたたかな光、遠く過ぎてしまったモノへ向けられたような優しく届いていく歌唱がとても、心地良くて。

 

「背中合わせで歩き出す」

 

なんだろうな、こう。

あなたたちの後ろ姿を背中越しに感じられるから、ちゃんと自分の道と向き合えるのだよな。

 

獣道の入り口だって、船頭のいない船着場だって、この踵の向こうには自分の道を歩くあなたたちの姿がきっと在って。

だったらもう、踵なんて返してられないんですよ。

 

「ここからは違う道でも 振り向かないで歩き出す」勇気を、たくさんくれた曲でした。

 

武道館で聴けて、とても嬉しかったです。


7.Fanfare!!(day1/麻倉)

《麻倉》

みんなの声、もっと聞かせてね!

 

と階上から歌い出されたのは、ソロ曲の「Fanfare!!」。

 

そもそもソロコーナーがある確信もなかったので、最初に麻倉さんが客席を煽られてから聴き慣れぬイントロが流れた瞬間、「あれ、こんな曲あったっけ...?」となったものですが。

 

1サビ部分、「大好き」のコール部分で耳を澄ます麻倉さん。

大きな歓声を受けて、とても嬉しそう。

 

 

2Aに差し掛かり階下へ。

「ファッションショー開いてるよ」でスカートの裾を可憐に弾く麻倉さん。

 

 

間奏での「M・O・M・O」コール。

いいねぇ、みんな楽しそうだ。

 

「ありがとー!」ととても嬉しそうな麻倉さん。

 

「デビューしたときから、私は自分のやりたいことをやると同時に、みんなが求めているもの、みんなが喜んでくれるものを作りたいと思っていて、それは今もまったく変わってないんです。」

(麻倉もも「365×LOVE」インタビュー|“恋の歌”を歌い続ける理由 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー)

 

という麻倉さんの言葉、みんなを喜ばせて幸せにしてくれる麻倉さんの存在を強く感じさせる曲だなあって思ったりするのです。

 

何より、麻倉さんがとても楽しそうにされているのが、あれだけの多幸感を生み出しているよなあ。

 

その後のMCでは選曲の意図について、

 

《麻倉》

私は「Fanfare!!」を歌わせていただきましたー。何を歌おうかなってなったんですが、お祭りだからなんでもいいやーって選びました(笑)

 

とお話しされていましたね。

でも、そうやってみんなが求めて喜んでいるものを、と選んでくれるあたり、麻倉さんの素敵な眼差しを感じられて良き良きですね。

 

アウトロのポーズまで、最後まで可愛いかったなあ。


8.Blue Christmas for You(day1/雨宮)

鐘の音が鳴り響き、上手のステージに登場した雨宮さんが歌い出されたのは「Blue Christmas for You」。

 

まさかここで、この時期に初披露されるとは全然頭になかったから、ビックリを通り越して大笑いしちゃった。

 

その後のMCで選曲について

 

《雨宮》

なんと初披露でした!まあ、みんな結構ぽかーんとね(笑) 移り変わりが激しい曲なのでね。まあ、私がクリスマスといえば今日がクリスマスなので(笑) みんなありがとー、メリークリスマース!

 

とお話しされていましたが。

そりゃ、戸惑いますわよね...(笑)

 

1Bにかけて歌唱しながら中央へ。

 

三月の武道館に、スノードームの映像演出。

待っていた花粉が雪になっちゃった。

 

2Bに入り、辺りを包んでいく暗闇。

荘厳なオペラパート。

 

ここの舞台演出も素晴らしかったですね。

 

以前にこの曲のレコーディングについて、

 

《雨宮》

苦労したことばっかりですよ!私がね、お願いしたんです。「雨宮天のクリスマスソングを作りたい」って。で、雨宮天のクリスマスソングってなんだろう?ってなったときに、「声優業で培ってきた技術を使える曲にしたい」ってところで、「いろんな場面展開がある、ミュージカルのような曲にしたいです!」って言って。だから、「悪役パートも作ってくれ」とかも言ったり、結構無茶な注文とかもしたんですが、それでこの曲ができあがったのは本当にすごいなって思うんですが。

 

と、リリースイベントでお話しされていましたが、本当に場面転換が楽しい曲ですよね。

 

そのオペラパート、「さぁ受け取れ さもなくば 地獄へと...」の伸びが凄まじくて。

 

これまた以前にリリースイベントで

 

《雨宮》

でもやっぱり、いちばん苦労したのは、あのオペラからのDメロ?魔女のところですよね。そう、だからもちろん、オペラ的な歌い方もしたことがなかったから、そこもすごい苦労して。終わったとに実は「スノウフレイク」のレコーディングのときに録り直したんですよ。もう、満足ができなくて。やっぱり、せっかくやるならやり切らないと。半端な出来だとさ、せっかく企画シングルつっても微妙な感じになっちゃうので。やり切るからこそ面白いみたいなところもあるので。なので、やらせていただいたんですが。そこはもちろん大変だったんだけれど、その後の『息を殺して そっと 近づく』ってところが、なんかね、何回やっても演歌みたいになっちゃう。『息を殺して そっと 近づく』、なんつって。ちょっと女の情念感じちゃうみたいな。そう、たぶん寝ている旦那の不倫が分かって、殺してやる!っていう演歌になっちゃう感じになっちゃって(笑)  それがやりたい訳じゃないんだけれど、歌謡を愛してきたせいで、なんか演歌味を取るのが、すごい苦労しましたね(笑)  で、いろんな歌い方を試して、最終的にこんな形になっているので。女の情念を感じさせない歌になっているといいなって思います(笑)  そんな感じでまたいっぱい聴いてみてください!

 

ともお話しされていましたね。

 

実際にこの曲を生で披露する機会が今後あったとして、生歌唱って凄く難しい楽曲なんだろうなあって、いかに雨宮さんと言えどなあ、って思っていたんですけれど。

 

でも、「Blue Christmas for You」を、あの曲を安定感たっぷりに表現力ガッツリ乗せてこうして届けてくれて、やっぱこの人凄いわって感服しましたね...。

 

その荘厳なオペラパートからの「なんてこは ないけれど」の表情切り替え、声出して笑っちゃった。

「いひひ」な可愛い笑顔じゃ済まないレベルの悪戯だと思うんだけれど、かわいいので許されます。

 

ラスサビ、「忘れないでね」でのウインク。

悪戯っ子すぎんよ...。

 

アウトロの「今夜 ちょっといいものあ・げ・る」で客席に届けられていくレーザー照明も歌詞とリンクしてて良きねと。

 

「Blue Christmas for You」「for you」で客席をさらい、投げキスをして帰っていく青サンタ。

 

 

とんでもねぇもの投げて去っていきやがった...。


9.パレイド(day1/夏川)

束の間のクリスマスから一転、流れ出したのは夏川さんのソロ曲「パレイド」。

情緒、おかしくなるでホンマ....。

 

階上での絶唱。

 

夏川さんもその後のMCで選曲理由について、

 

《夏川》

TrySailのソロでたびたび歌うことがあって、思い出に残っているので、武道館であらためて歌わせていただきました。

 

とお話しされていましたね。

 

そうですねぇ、本当にTrySailのライブで「パレイド」は聴く機会が多かったなあって。

 

「ソロデビューを発表させて頂いたここで、思い出の地で心にくるような曲がもう一曲増えて嬉しいです。よく聴くと結構歌詞が深いのでそこも聴いて頂ければ嬉しいです。また新しい私を見せれたらなと思います。」と、2ndツアーの「The Travel of TrySail」千葉公演で発表されたこの曲。

 

「ソロデビューを発表させて頂いたここで、思い出の地で心にくるような曲がもう一曲増えて嬉しいです。よく聴くと結構歌詞が深いのでそこも聴いて頂ければ嬉しいです。また新しい私を見せれたらなと思います。」と地元千葉公演で発表されたのが、この曲でしたね。

 

発売当時に、こんな文章を書いていました。

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「背伸びでとどいた夢の世界」

「孤独乗り越えるために」

 

「こどく」「とどく」。

 

五十音表だとたった一文字「そ」を挟んで一見はご近所さん。

そう、一見「こどく」から「とどく」ってすごく近い。

 

でも、近く見えるのに実際は九文字も離れていて。

「孤」に立ってみると、実は凄く遠い。

 

 「上手く笑えていたら」とどいたはずの夢。

 

背伸びすれば届きそう。

うまく笑えていたら届いたのかな。

 

今の僕はこんなんじゃない、こんなはずではなかった。

「僕」が本当になりたかった姿は、届きたかった姿は、思い描いていた通りだと背伸びをすれば届くほど近いのに、実際は遠く離れていて。

 

これは、孤独を届かせるための歌。

今はそうやって自分しか救えない、自分自身のために不釣り合いな程に綺麗な歌を響かせ、孤独なパレイドは続いていく。

 

でも、そういう歌が、そうやってどこまでも他を排除して、その人がその人自身のために作った孤独にも似たものこそが僕たちの元奥深くへ届いて、自分の救い方を教えてくれるのだと思う。

何かにとどくには、こどく(ナイモノバカリ的思考に続くような)が必要なんじゃないかな。

 

僕にはこの「こどく」な歌がそんな風に届いたのでした。発売が楽しみ。

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んー、そっか。

 

でも、本当にたくさんの人に届く曲になったんじゃないかなあって思うし、その後の夏川さんのご活躍を見ていると、本当に多くの方の心にリーチする活動をされているなあって思ったりもするのですが。

 

Dメロ1Fへ降りる夏川さん。

 

すごく、綺麗な光景だったなあ。

サビ、天井がとてもカラフルで綺麗で。

 

 

アウトロ、余韻のメロディーが流れている間にステージを後にする夏川さん。

ステージ中央、不在を照らす照明。

 

素敵な時間だったなあ。


7.シャドウボクサー(day2/夏川)

2日目のソロパート、先陣を切ったのは夏川さんの「シャドウボクサー」。

 

ステージ中段での熱い歌唱。

  

映像演出も、ロケットパンチがびゅんびゅん飛んでいて、「マジンガーZかい?」ってくらいに。

 

初見からわかりやすく楽しめるような曲で、実際にみんな拳をあげて、間奏でクラップして、楽しそうだったなあ。


8.Eternal(day2/雨宮)

2日目に雨宮さんが歌唱されたのは「Eternal」。

 

まさか「Eternal」が聴けるとは思ってなかったので、イントロ来た瞬間、ぴぃって鳴いちゃった。

 

もう、圧巻のパフォーマンスで。

 

Aメロ、ここの重たいメロディーラインの演奏すごく好きだし、「さあ ここへおいでよ 新しい世界へ」の声色が気持ち良すぎる。

 

ライブで浴びるAメロ、「新しい世界へ」/「失った絆」

あそこの言い切り、「」と「」のビブラート、最高だよな。うちらズッ友だよ。

 

サビの疾走感溢れる歌唱、何度聴いてもたまらんですね。

 

この曲で1番好きな歌唱は2サビ頭の「Inside my heart just go ahead」なんだよね。

 

フレーズ的にも、そもそも成句として「go ahead」という熟語が好きなところもあるんだけれど。

雨宮さんの歌唱もメロディーラインの疾走感とかも相まって、加速力を持って踏み出せる感じがして、普段聴きのときも絶対にここで高まってるんだよね。

 

日々の中を泳いでいると、苦しい時や悲しい時は定期的に用意されていて。

そこを真っ直ぐ突き抜ける火種を分け与えてくれるような感じ。

 

武道館でもそれを体現するかのようなパフォーマンスをされていて、ブチ上がったなあ。

 

Dメロ、「この世に生まれ その意味を問いかける」で一歩ずつ前へ歩き出す姿。

 

「諦めない どんな時だって」で前に大股で踏みだす姿。

 

大サビの「僕らの色に染めてみせるのさ」と葛藤の黒い闇を押しのけ密度を増していく青い意志。かっこいいんですわ。

 

『Eternal』って僕自身すごく「黒」の印象があって、可視化されたイメージとしてはその暗闇の中で光を探しているような情景なんだけれど。

めちゃくちゃ抽象化すると、「暗い洞窟の中でやる宝探し」的な感じ。

 

でも、「Eternal」を聴いていると、そんな暗闇でも諦めずに足掻き藻掻いている人の姿が歌われていて、ライブでは実際にその情景が可視化されていて。

暗闇はさ、光が失われた状態ではなくその顕現を準備しているんだよなあって、感じられて好きなんだよな、ライブでの「Eternal」。

 

ディラン・トマスという詩人が「闇は道で、光は場所だ」という一節を遺しています。

 

生きていると闇を場所として、際限のない空間として捉えてしまいがちだけれど、実際には、闇というのは光に至るまでの道でしかない、そのことをこの言葉は諭してくれているように感じます。

 

その言葉をこの曲に当てこんでみると、この曲は一見「闇」がテーマのように見えるけれど、その実は「光」に至るまでの道を歩んでいる曲のように感じられるのですよね。

 

「闇の中での過ごし方」をこの曲は描いていて、それこそ先ほど上げた「Inside my heart just go ahead」な精神。

どんな闇でも、どんな絶望でも、自分で切り拓いていくんだ!という精神を感じるのです。

 

僕はどちらかと言えば、そういうマインドに憧れはするけれどなかなかその選択をできない人間なので、この曲を聴いていると、すごく「かっこいいなあ」って憧れるし、普段聴きしている中では「無敵」に武装できるようなエネルギーをもらえるんですよね。

 

その暗闇の黒と光の白の間に立ち現れるのが「青」っていう色なのです。

 

青かったね、本当に。

 

歌い終わり去っていくときのお顔。

最高でした。 


9.花に赤い糸(day2/麻倉)

イントロが流れた瞬間、ほんの一瞬の沈黙があり「うわああああ!!!」と歓声。

2日目に麻倉さんが歌われたのは「花に赤い糸」。

 

目の前の席の二人組、「うわああ!!やったあああ!!」って抱き合って喜んでて微笑ましかったな。

良かったね、ほんと。

 

3F部分からの歌唱。

 

歌唱を聴きながら、目の前の光景を受け取りながら思い出していたのは1stライブツアー。

 

ちょうどライブ前に、とても久しぶりの人たちと再会ができたのだけれど、麻倉さんを応援していた彼らと色濃く絡んでいた時期でもあったので、その彼らに思いを馳せながら聴いていたりしました。

 

久々に来てくれて、この歌を麻倉さんが歌ってくれたの、なんだか嬉しかったです。

 

「一大決心の歌です。」

 

1stライブツアーの当時、よくそのようにお話しされてからこの曲の歌唱に入られていましたよね。

 

変わらずに、あの頃よりもっと一音一音、大切に大切にマイクに注ぎ込むように歌われていたのが印象的で。

  

閉じ込めた熱い気持ちと静かなまなざし。
冷静を保たなくちゃという想いと裏腹に、溢れだす熱い想い。
矛盾している様で、それが確かにどちらも立ち現われている様に思うのですよね。
 
麻倉ももさんは歌声だけでなく、表情や振りからその「矛盾」を紡いでいく。「表現者麻倉もも」を強く感じる曲なのです。

 

隠していた気持ちや見せることは出来ない弱さ、内面を歌う歌だけあって儚げだけど、どこか力強い感じ。泣きそうになるくらい。

そんなに弱くもないのに甘えたい、そんな歌詞を感じる曲で。

 

好きなんだよなあ、この曲。

まさかまた聴けるとは思ってなかったので、嬉しかったな。

 

Dメロ、1Fへ。

 

最後のサビ一歩前へが本当に好きな光景なのだよなあ。

最後の、一歩。

 

桜の花びらが降り積もる映像演出の中でのラスサビ歌唱。

 

「Ah 君で良かったな」

 

ここの歌詞に毎回心掴まれていた感覚を、懐かしく思い出しました。


10.センパイ。

「年下なんて...」で武道館に轟く唸り声。

 

「ああああ!!!」と崩れ落ちる前の席の人。

 

「長い髪好きなんですか?」で髪をたなびかせる雨宮さん。

 

「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」とノートに断末魔を記し崩れ落ちる私。

 

麻倉さん、雨宮さん、夏川さんが横並びでモニターに映し出される。

 

センパイの事が「好き」

 

 

「好き」と発した後、照れた笑顔を浮かべる三人。

めっちゃかわいい...。

 

 

「やったー!」と両手を挙げて抱き合って喜ぶ前の席の二人組。

めっちゃかわいい...。

 

いいね、みんな嬉しそうで。

 

桜並木の映像。

 

「不純な動機で受験してみたり」で、両手を後ろにまわし俯いて足をぶらんぶらんさせる雨宮さんの後ろ姿。

めっちゃかわいい...。

 

 

 

「センパイ。」、前後の奥行きを使ったステージング好きなんですよね。

 

それでもちょっと近づく」は前へ。

 

でも、AメロBメロ共通して「明日も()~」は後ろに下がっていく。

 

自問だからやっぱりちょっと自分の気持ちに躊躇うような。ちょっと憂鬱な明日を想起させるステージングですよね。

 

そしてサビへの駆け上がり、一瞬重心を後ろ足に移して、気持ちに踏ん切りをつけ前に飛び出していくように、ステージ前方へ飛び出していくところ、とーーっても好きなんですよね。

 

 

「明日」という言葉が持つ嘘に気が付かない振りをしながら、「明日も頑張ろう」って前へ踏み出していく姿、泣けるぜ。

 

2A、2日目、天さんの「...バカ」ぷくっ

 

ぴえぇ。

 

2サビへの駆け上がりも同様に前へ。

 

「負けてないですよ?」で影と一緒に前へ飛び出していく三人。

影はもっと先へ飛び出して行くようで、さながらセンパイへの先走る想いなのかなあって。

 

いやー、そうだなあ。

 

「センパイ。」のサビ終わりの指使いも好きなんだよな。

 

1サビ終わりではまだ余裕があるかのような、少しセンパイを弄ぶ様に人差し指をくるくる。

2サビでが「センパイ気づいてよ・・・」とでも言いたげに背中をなぞる。

そしてラスサビは手を、気持ちを開いて「さようなら」。

 

心情のグラデーションが振りに現れていて、とても切ないですよね。

 

その2サビ終わり「後輩のお願い」

麻倉さんは視線を一度落とした後にもう一度ふと上げて、また何か想いを胸に閉じ込めるように目を伏せて。

 

天才か。

 

そして落ちB。

 

「君じゃなければ良かったな」で実際にステージ後方へ下がっていくステージングが、大好きなんだよなあ。

 

いや、下がっているっていうよりは『卒業してしまう人』に置いていかれている様な、『少し先に生まれてしまった人』との縮まらない、むしろ開いていく距離をそのシーンに感じるのですよね。

 

そしてそこからのラスサビ。

最後にやっぱり気持ちを伝えようと、ステージのいちばん後ろから前に飛び出していくの、大好き。

 

みんなは「バカ」を浴びに「センパイ。」を聴きに来てるかもしれないけれど、僕はここの瞬間を目撃するために来てるまである。

 

あれ、とてもエモーショナルで、大好きなんだよな。

 

あと、そうだなあ。

 

今回の「センパイ。」を歌う雨宮さんの表情が、なんだかとても印象に強く残っていて。

これまでに増して、すごく切なげに、大恋愛というか、大失恋をした女性の様相で歌唱されていたんだよなあ。

 

「届かない想い閉じ込めるんだ」はこれまで聴いたことのない表現の味付けがされていて。

こう、本当に、すごく苦しみながら想いを抑えこもうとしている感じがあって。それが何だか苦しくなるくらい切なくて。

 

すごく、良かったんだよ。

 

そしてラスサビの「センパイ、さようなら」

 
「センパイさようなら」じゃなくて、一瞬「、」という間があること、そこに思考を預けてみるとその部分こそ、この曲を抒情詩たらしめている部分だと思うんですよね。
その一瞬の間に、閉じ込められないほどの「想い」が感じられます。
タイトルが「センパイ。」である事も。
そう「センパイ」ではなく、「センパイ。」なのですよね。 
 
「センパイ」という関係から進展するでもなしに、「センパイ」は「センパイ」のまま。
だからこそ、関係は「センパイ」で終わるからこそ、「センパイ。」なのかなぁと。
 
でも、センパイにとっては歌詞にもある通り、私は「後輩」なんですよね。
そういう記号的な括りの中の一人という。

 

でも、私からすれば、同輩たちとは一線を画す存在にあなたは見えていて。

だから、「センパイ」なんだろうなあって、思うんですけれどね。

 

アウトロのお別れ後の、「Ah~」という詠嘆。

 

桜が降り注ぐ並木道。

 

とても、尊い想いを感じる曲でしたね。

 

近頃「お祭りマッスルユニット」が表に出がちだけれど、こういう曲の三人の表現力も溢れる歌唱やステージングも、本当にTrySailらしさだと思うし、魅力だなあって思っていたひとときなのでした。


MC2

《麻倉》

私の歌、聞いてる?(笑)「とし」うわあああって。

 

《雨宮》

確かに(笑)

 

《麻倉》

それくらい、待っててくれたんだね

 

《夏川》

久しぶりだったもんね。

 

と楽しそうにお話しされていたのは、2日目。

 

確かに、あそこ麻倉さん視点って客席どう見えているんだろう。

みなさん、ちゃんと聞いていますか?

 

同2日目には、日替わり曲として歌った「whiz」や「azure」も根強い人気を誇ることに触れつつ、

 

 

《夏川》

「whiz」も「azure」も人気曲ですからね。私たちのマネージャーが「azure」が好きなおじさん、「あじゅおじ」なんですよ。

 

《雨宮》

いい曲だよね、改めて歌うと。武道館だからかな、手を伸ばすと、みんなの光を掴みにいけそうなんだよね

 

ともお話しされていましたね。

 

「あじゅおじ」、耽美な響きだ。

 

武道館で「azure」が聴けて、これで我々あじゅおじも成仏できます。

 

少しずつ先に触れていたソロ曲の選曲理由について触れていたのは、ここのMCパート。

 

2日目に麻倉さんは「花に赤い糸」の選曲について、

 

《麻倉》

イントロで「わー」が2段階あった(笑) 昨日はお祭りということで選曲したんですが、今日の2曲目は、大事な曲ということで、バラードでね、歌わせていただきました。打ち合わせのときにスタッフさんに、「もし良かったら、「花に赤い糸」と「センパイ。」を繋げたいです」と伝えていたので、見事願いが叶いましたね。

 

とコメントされていて、大喝采。

 

いやー、これ嬉しかったですね。

麻倉さんにとって、この2曲がすごく大切な思い出として残っておられるのかなあって。

センパイ(「センパイ。」が大好きなセンパイたちの略)も成仏したことでしょう。

 

他に、このパートでは2着目の衣装についてもお話しされていました。

 

《夏川》

天さん強そう

 

《雨宮》

常に戦えそうな感じになってます

 

《夏川》

もちとかも蹴りが、蹴りができそう

 

《雨宮》

ナンちゃん!そういうとこだぞ!

 

《夏川》

チガウ、チガウ…

 

《雨宮》

そういうナンちゃんは1番布代がかかっていそうだよね

 

《麻倉》

確かに!振り向いた瞬間、ワンちゃんだって、よくお手入れされたトイプー(笑)

 

《雨宮》

ドッグランで見かけたやつじゃん(笑)

 

と、お話しされていたのは武道館2日目。
「よくお手入れされたトイプー」、完璧に喩えきっていましたね。

 

1日目には雨宮さんが「ちょっと春を思い出させる感じで。」と衣装について触れられていましたが、そうですね、本当に「春!」って感じで、可憐で。

 

あの衣装で、「azure」も聴きたかったな...(成仏しきれぬあじゅおじ)


11.Truth.

《雨宮》

ここからはまた違ったTrySailをお見せできればと思います。

 

と歌い出されたのは8thシングル「Truth.」。

 

フェードを効かせた特殊イントロが最高。

 

Aメロは青ライトに照らされて、メロも相まって無機質的なステージング。

硬く、冷たい歌唱。

 

知性はあっても感情をもたないAIロボットとのボーイミーツガールを描いたテレビアニメ『BEATLESS 』。

そのタイアップということで、使用されている音は機械のように無機質なのに対して、乗せられていく詞はどこか有機的なんですよね。

 

それまで無機質だった歌唱が、ふとサビに差し掛かると、フッと熱を帯びる。

メロディーも照明もどこか暖色的な色味を取り戻す。

 

その切り替わりが、すごくこの曲の好きなところなんですよね。

 

2日目の「Truth.」のノート、

 

・1サビ終わりいい影

・2Aもいい影

・うわーーーーーーめっちゃいい影

 

ええ加減にせぇよ、お前...。

 

いやー、でも、僕がこの公演で1番好きだった影はこの「Truth.」の影なんですよね。

 

1F中央で歌う三人の背後にシルエットが浮かんでいたのですが、AメロBメロは等身大の像が投影されているのに対して、サビへの駆け上がりで大きな像となって背後に浮かび、サビに差し掛かると三人の足元に収まっていて、それがすごく、物語を感じさせるもので、すごく琴線だったんだよなあ。

 

(物語的といっても、勝手に自分の感情をそこに投影しているだけなんだけれど)

 

えー、影について少し哲学をしてみましょう。

 

影は平面にできる。

 

抽象化すれば、影は「本体の次元をひとつ落とした姿」として現れる。

投影するということは、次元をひとつ下げて(上げて)考えるということなんです。

 

 

極論的に言えば、何かが欠損した形として影はそこに映し出されるのです。

 

A〜Bメロ、ステージ上で歌唱されるお三方の背後に映る影。

 

過去、現在、未来、様々な想いを背負い歌唱するお三方を、僕はあのときに四次元的に見ていたんですが、そのときにお三方の背後に映っていた影。

 

四次元空間における物体の影は三次元であり、その差はt軸(時間)。

 

つまり、あのA〜Bメロの影は「時間」が欠損した像として捉えることもできるのですが、それだとあまりに味気なくて。

 

僕は、時間を「愛」に置き換えて、あのステージを鑑賞していました。

 

本曲のタイアップ先、知性はあっても感情をもたないAIロボットとのボーイミーツガールを描いたテレビアニメ『BEATLESS 』。

 

話数を重ね、二人の時間を重ねていくわけですが、その時間が最終的に何に昇華したかといえば、それは「愛」だったなと思うんですよね。

 

アンドロイドが人たり得ない、その欠損って「愛」だなあってあの番組は教えてくれたような気がしていて。

 

 

AI(愛)はプログラミングできないんだよな。

 

 

話数を重ね、時間を重ね、二人は互いへの愛を見出していく。

 

(アンドロイドであるレイシアのそれが我々が持ち合わせる「愛」足るのか、また人間であるアラトが「物」であるアンドロイドに対して向ける「愛」は、それもまた我々が持ち合わせる「愛」足るのか、が主題のアニメだったように記憶しているんだけれど)

 

話を武道館に戻す。

 

A〜Bメロ、無機的な空間で歌唱されている三人の背後に映っていた影を、僕は「アンドロイド」として見ていて。

 

その影が、サビへの駆け上がりに合わせて次第に大きくなっていく。

それは、影が次元を埋めていく、「愛」を手に入れていくような過程に僕は見えて。

 

サビのあたたかい歌唱、存在が歓迎されるような、愛を祝福するかのようなあたたかさの中で、三人の姿に影が備わっていく。

 

ああ、いい光景だったなあ。

 

そう考えるとさ、サビの前、Bメロの拳を打つ振りがあるじゃないですか。

あれ、自分自身の中にある鼓動を感じるような瞬間で一緒にやっていて好きなんですが、アンドロイドに鼓動が宿っていくみたいで、素敵ですよね。

 

はい。

 

以上、影の話でした。

 

ラスサビ前、「キミと今 歩んでるこのトキは永遠ではないけど」をしっとりと歌唱される雨宮さん。

 

ラスサビの暖色、めちゃくちゃあたたかくて好きなんだよな。

 

それはそれまで無機質な黒のキャンバスに拙く細く手引きされていた感情に温度が宿り、それを導火線に宇宙の中でビックバンが起こり、存在が生まれるようで。

 

ふと冷たさの中に存在を歓迎されたようで。

 

音源の方でもそのサビの変化が好きなのだけれど、特にライブでの耳だけでなく目や肌で感じられるその虚無からの愛が、照明やら空気感とか諸々そうなる要素が加わりつつ降りかかってくるあたたかさ、不意に迎えられているような優しさというか、それが全身にダイレクトで届いて。

もう泣きそうになるのですよね。

 

日常の暗闇でイヤフォン越しに聴くとそうやって自分の中に確かな火の起こりを感じる。

 

自分が存在していることすら忘れてしまうような、生きているんだがどうなのかわからない、ほとんど虚無といってもいいような日々が、生きていれば、あの頃だって、今だってある。

そんな日々はいつ終わるのか見当さえつかず、ある一線を越えると、そもそもそんな日々が終わることがあるのか想像すらできなくなっていく。

窓が存在していることそのものを忘れて、暗闇の中でなんとか前に進むことしか考えられなくなる。

 

だけど、切れ目が入るように「そうでない世界」から光が漏れ出てくることがある。

そんな切れ目を、この曲の暖色的なサビの中に感じるんですよね。

 

ライブではもっと、自分だけでなく目の前の存在にも火を感じられるようで、あたたかいんですよ。

 

「Truth.」、1回のライブで3回くらいやってくれ。

 

ヒトはいつも

目に見えてるカタチに

惑わされ囚われてしまうけど

大事なことはココロの中にあるの

 

そうだねぇ。

ここに宿ったものを大切に、それだけを証に歩んでいきたいね。


12.コバルト

「Truth.」のあったけぇ余韻に浸っていると、耳にそよいだのは「果てない宇宙」というイントロ歌唱。

 

1F中央での歌唱。

 

あまり「武道館」っていう場所を特別視してこなかったんだけれど、でも、武道館で「コバルト」が聴けるの、一緒にああやって振りをやれるの嬉しかったなあ。

 

近年でこそ歌唱の機会は減ってきたけれど、やっぱりこれまでいろんな箇所で歌われてきて、そして一緒に思い出を作ってきた楽曲だったから、なんだかとてもあたたかい気持ちだったのでした。

 

んー。

18年の2ndツアー(茨城公演)で、イントロがカットされるようになった『コバルト』。

 

『コバルト』ってセットリストの関係もあって、その2ndツアーまでのどのライブでも、「コバルト」っていうタイトルコールから曲へという流れになっていて、僕はそれが凄く好きだったのだよな。思い出したよ。

 

そのタイトルコールは、いつか、他の曲と曲続きになったら無くなると思っていたんだけれど、イントロカットっていう形での来訪はさすがに悲しかったのよなあ。

 

でもまあ、「それをやらない」ってことは何かしらの意図が有る、ということだと思うので、僕はそれを支持するだけです。

 

せっかくのライブなんだから、気持ち良く歌ってほしいし、楽しい思い出として本人たちにも残ってほしいものね。

 

ライブから数日経ってこうして書いているときは、イントロの余韻からの流れを恋しく思っているけれど、確かに武道館のときは、「Truth.」アウトロからの余韻の中での「果てない宇宙」に痺れたもんな。

 

今後もそんなふうに、いろんな曲と地続きになる中で色んな楽しみ方をできるように、感性を研ぎ澄ませていきたいものね。

 

そんなこって。

 

いやあ、「コバルト」も、本当に色々思い出ありますね。

 

1stライブ「Sail Out!!!」のときに、2ndシングル『コバルト』の発表のタイミングで「コバルト」を「ゴダイゴ」と聴き間違えたんだけれど、そのときに僕が発した「ゴダイゴ?」というワードを後ろの席で聴いていたという人とその後出会い、この武道館でも連番を組んでいました。

 

あとは、やっぱり、雨宮さんが喉の不調だった2ndツアー新潟公演。

 

マイクを両手で握り締め、大きな想いを込めて歌いだす雨宮天さんの後方で、密やかに「果てない宇宙」を歌う二人の姿に僕の涙腺はボロボロだったしその後の歌詞、「独りきりじゃ 抱えきれない」とか怒涛にエモ器官を揺さぶってタオルが離せなかったなあ。

 

10年って、色々あるねぇ。

 

落ちサビで暗くなった武道館に浮かぶ光たちが、星々みたいで綺麗だったんだけど、あれは色々なこれまでの思い出だったのかもしれないねぇ。

 

久々の「コバルト」楽しかったなあ。

 

久々だけれど、振りというか、雨宮さんの所作は完璧におぼえてたなあ。

忘れてしまっても、ほとんどの細胞が当時と入れ替わっても、こどもの頃に読んでいた絵本を憶えているように、憶えているもんなんだね。

 

それらは本当にこの曲の歌詞やメロディー、想いにピッタリハマってるから、一緒にそれらをやっているととても気持ちいいんですよね。

 

そういうコバルトの振りというか、感情が出る部分の中でも、「抱えきれない」で腕を下に振り下ろすところが特に好きです。

 

そうなあ。

久々の「コバルト」、楽曲の世界観的に笑顔が咲くような曲ではないのだけれど。

 

でも、今回の「コバルト」、すごく三人とも楽しそうだったんだよなあ。

 

何か新しいことをはじめたり、何かに挑むとき、踏み込む先はいつだって虚無の暗闇で。

不安、挫折、絶望、そうしたもので色を失くし広がった宇宙。

 

でも、今回の「コバルト」歌唱の三人は、それすらも楽しむように歌われていて。

 

なんだかそれがすごく刺激的で。

武道館が終わって、こうして普段聴きしている中で、これまでにない力をもらっていたりするのです。

 

「コバルト」、何年経っても色褪せず、綺麗な曲なんだよなあ。

これからも歌い続けてほしいな。


13.ごまかし

仲間との絆を歌った「コバルト」に続き歌い出されたのは、「ごまかし」。

 

船上に掲げられていたフラッグは、はためきを止めていて。

 

あの衣装での「ごまかし」とても良かったし、モニターの映像演出がステンドクラスだったのがとても綺麗で、鮮やかな印象を残してくれていたんだよな。

 

んー、そうだなあ。

その後の楽曲が、人の内面を描いたような「Lapis」(とその演出)だったので、より歌唱から感じられた景色があって。

 

「ごまかし」って、『不可逆性』を歌った曲なんだなあって。

 

確かにいた日常は

瞬きしたら差し代わった

合図も届かないほど

深く溶け込んでいた

 

嘘の入った色 滲んでしまって

取りきれなくなった きっと忘れてく

 

歌詞に並んでいるフレーズ、すべてに『不可逆性』

曲を通して歌われているのは、後戻りのできない日々。

 

以前に雨宮さんがインタビューで


「一度歌い出したら止まりどころがなく、そのまま流れに乗っていくしかないような曲になっているので、必死さや焦燥感を込めて歌っています。その常にギリギリのところにいるような感覚は作品ともリンクしているなと感じます。」
(『マギアレコード』麻倉もも×雨宮 天×夏川椎菜 放送直前インタビュー 人気作『まどか☆マギカ』のプレッシャー)

とお話ししていたけれど、そういう『流されていく感じ』はありますよね。

後戻りはできない。

一度流れて終えば、もう不可逆な世界。

 

ひびの入った願い。

ひびは一度入ってしまえば不可逆で、取り除くことはできないけれど。

 

そうやって傷つけて不透明にしたあちこちを、持ち上げて光に当ててみる。

そこに見えてくる光。

 

その光への眼差しをこの曲は歌っているように思う。

 

そうやって傷つけられ、身を焦がすほどの熱で焼かれた成れの果ては、いつかあのステンドグラスみたいに他者に光を与え、人の心を動かすんだ。

 

 

不可逆に流されていく世界。

自分を保つことさえ困難で、世界の中で何かを演じるように生きていく日々の中で、傷つくことも、自分で傷つけてしまうこともあるけれど。

 

自分で傷つくこと、自分を傷をつけることを厭わないような日々を送りたいなあって、あの日、歌唱を聴きながら思ったんだよな。

 

大人になると、上手にやり過ごして生きていくこと、流されてごまかすように生きていく術もなんとなく分かってくるものだけれど。

それでも、あの頃みたいに、ちゃんと自分で傷ついて、傷つけて、その傷を信じる方へ晒して。

 

そこをすり抜けて瞬くもの。

そのプリズムをちゃんと自分で感じながら、自分の中に刻んで光るものを大切に、生きていきたいものね。

 

 

ずっと何言ってるんだこいつ...?

 

まあ、感じることがあった、という日記です。

 

 

 

終始、モニターに移されたステンドグラスの演出がとても綺麗で。

 

アウトロでしゃがんでいく三人を見送っていたのは、向日葵のステンドグラス。


14.Lapis

それぞれの各階上で絞るように歌い出されたのは「Lapis」。

階上、上から麻倉、夏川、雨宮。

 

すごく、物語性のあるパフォーマンスだったなあ。

様々な演出が美しくその物語を、より高位の次元に昇華していて。

 

その物語の表層、そして深層に歌い生まれた儚さや苦しみ、葛藤が、すごく心に響いて。

 

んー。

 

この曲には、1サビの歌詞に「逆さの太陽目指し」という歌詞があって。

その歌詞は、太陽に手を伸ばしたが故に身を灼かれた“イカロス”の姿を想起させるものです。

 

「ごまかし」アウトロに向日葵のステンドグラスもありましたが、向日葵の特性を考えると、「太陽に手を伸ばす」イカロスの姿を連想させますよね。

 

「逆さの太陽」については、以前に別のツアーでは「逆さの太陽=イカロス自身」と解釈したこともあるのですが、今回の演出で感じたのは、「太陽」は太陽そのものであり、天から落ちていくイカロスから見た太陽(逆さの太陽)ってところかなあ。

 

一方で、ステンドグラスに使われるガラスは、焼くことによって光を調整していく訳で。

焼(灼)かれるという点で神話上のイカロスとステンドグラスも共通項があって面白いなあと思ったりもするのです。

 

前曲「ごまかし」のアウトロ、向日葵のステンドクラスの下でしゃがみ込んだ三人。

その姿は、さながらこの曲で歌われたイカロスのようだなあって思ったりもしたものです。

 

真っ暗な世界で、しゃがみ込んだまま各々が照らされ、静かな特殊イントロ。

1サビまで特殊アレンジのなかで、静かに、何かに一度破れ燃え尽きたように歌う三人が、どこまでも堕ちきったイカロスのように僕には見えて。

 

1サビ終わりの「見慣れた世界の奥で溺れよう」の雨宮さんの掠れ、とても煽情的で綺麗だったし、だからこそサビ終わり直後の重低音がどこまでも重たく響いたのでした。

 

「もういっそ溺れるまでに堕ちてみよう」というような自身への問いかけが、頭の中の空洞に音が虚しく反響し続けているようで。

音圧以上に、もっと重たくお腹に響いたんだよなあ。

 

モニターに浮かぶ三人の姿はモノクロで、その「色のなさ」も、燃え尽きたような雰囲気があって味わい深くて。

 

2番に入り、通常メロディーに。

 

燃え尽きたように見えたけれど、実際には燃え尽きていなくて。

残火が小さく揺らめくような2A~2Bの歌唱。

 

次第に再び温度を宿して、立ち上がってのサビ歌唱。

それぞれの場所で、それぞれに孤独で、それぞれの再起。

 

Dメロに入ると、雨宮さん・夏川さんが最上階にいた麻倉さんの傍らへ。

 

落ちサビ前、空間を支配する静寂。

 

音楽には「休符」というものがある。

音を出さないで休むということを表している。

 

演奏家としては、「音が止まっている」時間ではなく、「音を止めている」時間。

生き方にも休符で表現をするようなことがきっとあるはずで、この曲のあの瞬間は「止まっている」じゃなくて、「止めている」ように感じられるんだよなあ。

 

次にどんな旋律が演奏されるのかは、いまの休符との関係で決まってくるに違いない。

唐突に転調するのかもしれないし、リズムが変わる可能性だってあるはずで、それを決める人は、その音楽の演奏者なんだ。

 

Dメロ、深く沈んだ先で誰彼にも届かない声。

 

各階で茫然と立ち尽くす姿。

それぞれの人は、みんなひとりきりの体で、ひとりきりの時間を生きている。

 

「意味がある言葉を話せ」と言い続けられてきた世界の音は全部なくなり、そこで吐露された「意味のない言葉」は誰にも届かず、誰も知る由もなくて。

 

あのDメロ部分、歌詞自体も場面説明だし、実際にあの箇所でこの曲の主人公が感じてたいモノが描かれているのは、ラスサビだと思っていて。

でも、似た痛みを帯びている人たちには伝わる言葉で。

 

ラスサビ、これまで以上に強い叫び。

激痛に押し潰されるかのように、ズシリと重たくて。

互いに共鳴するかのように、折重なって強みを増していく叫び。

 

たかがはずれたように捲し立てるのは、燻り続ける想いをひとりで抱えきれなくなったからだ。

 

このときの照明演出がすごく好きで、それまでは内向きの照明だったのに、このサビを迎えては客席の方へ、外へ照明が向いていたところ。

それは、内に淀み溜め込まれていた感情が爆発的に、外へ外へと傾れこんでいく情景に移って、心がきゅーっとするんだよな。

 

前曲「ごまかし」との繋がりから、そうやって何度も何度も立ち上がる姿は、不可逆なモノへ手を伸ばそうとする営みのようで。

そこに在ったのは、何度も何度も、それでもと立ち上がろうとするイカロスの姿。

 

絶唱される姿に感じていたのは、いずれ消えゆくような悲哀、儚さ。

その刹那的な爆発力が、とても綺麗で。

 

身を焼かれるからこそ、燃えて光る。

 

ステンドグラスに使われるガラスも、焼かれることにより、光を受けることができるようになる。

焼く前はただのガラスで、焼くことによって、そこに色が訪れる。

 

映像演出はモノクロだったけれど、そこに光を見た僕にとっては、とても綺麗な色を帯びて見えたんだよな。


MC3

【初日】

《麻倉》

「Lapis」のアレンジいかがでしたでしょうかー。テンポもおとしてやらせていただきました

 

《夏川》

見る方もやる方もドキドキでしたね

 

《麻倉》

ここに上がったのもオープニングくらい?

 

《雨宮》

目の高さ一緒だね。本当に、綺麗なんだよなー。星空みたいで。

 

《夏川》

改めて、もうすぐTrySailは10周年を迎えます。ありがとうございます。いろんなことがありましたね。私がパッと浮かんだのは、「adrenaline!!!」のMVでベッドを壊したこと

 

《雨宮》

自分たちが大人ってこと忘れてたよね。大の大人が三人がかりで跳ねて、バキって。

 

《夏川》

思えば、あのときから赤ちゃん返りがはじまった。「そんな僕らの冒険譚!」のミュージックっビデオも「adrenaline!!!」の監督なんですよね。

 

《麻倉》

あんなことがあっても受けてくれるのはありがたいよ

 

《夏川》

ほんとだよ(笑)

 

《雨宮》

私たちも壊さないように気をつけたよね

 

《夏川》

でも、ベッドに相当するものビニールプールになってたけどね(笑)

 

《雨宮》

みなさんに支えられてここまで来られました

 

初日には「思い出話」としうてそのようなお話しをされていましたね。

本当に、綺麗なんだよなー。星空みたいで。」と、笑顔で手を振っていた雨宮さんが印象に残っています。

 

「adrenaline!!!」のベッド破壊も懐かしいですね。

 

大の大人が大はしゃぎのMVということで、どこまでも突き抜けたはしゃぎっぷりに、当時ここっていう場面で何度MVを観て、笑顔にさせてもらったことでしょう。

 

「そんな僕らの冒険譚!」も、こういうセルフオマージュっていう文化が好きな人だったりするので、すごく嬉しかったし、とても素敵な、どこまでも笑えるMVで最高だったなあ。

【2日目】

「Lapis」の歌唱終わり、オープニング以来の4Fで勢揃い。

 

《雨宮》

私高いところダメなんですよ。だから、思い出すと、ここ怖い(笑)

 

(ステージ前方際に立とうとしてふざける麻倉、夏川)

 

《雨宮》

もうやめなって!!

 

あわあわハラハラする雨宮さんと、楽しそうな麻倉さん・夏川さん。

微笑ましいぜ。

 

《夏川》

もうすぐ10周年ですよ

 

とお話しはじめたのは、これまでの思い出話。

 

《雨宮》

「いろんなことがあったよね」って、楽屋で振り返っていたんですよ。そこで挙がったのが、19年のツアー、Odyssey?20公演あった、TrySail史上最大のツアーだったんですけれど、そこで何が起こったかですよ。

 

《夏川》

いやー。

 

《雨宮》

バッタバッタと倒れていきました(笑)

 

雨宮さんが挙げられていたのは、ツアー新潟公演で声帯炎のため歌唱が行えなかった日のこと。

 

実際にこの公演は当該の3rdツアーの「The TrySail Odyssey」ではなく、2ndツアーの「The Travels of TrySail」だったりするのですが、本当にこれまでたくさんのことを積み重ねてきた人なので、「そりゃあ、色々ごちゃごちゃするよなあ」ってのと。

 

あとは、それらをしっかり憶えているのは僕らの役目なのでね。

前を見て、いつも笑っていてほしいんですが。

 

《雨宮》

私はなんと言っても、ツアー新潟公演。喉をやってしまって、声帯炎でね。そこで私は歌わずに二人がね、歌ってくれたんですよ。

 

そうだなあ。

このブログに、色々当時のことを残しているんですけれど。

 

ご本人のことを想うと、その前の「誓い」リリースイベントの悔し涙を拝見していたので、新潟公演が始まるまでは本当に、なんか、悔しかったし、やるせなかったんですけれど。

 

でもあの新潟公演、周りがみんなチケットを取って新潟に駆けつけていたし、それがすごく、なんだか、「この人たちと一緒でよかったなあ」って幸せを感じた出来事だったし。

 

あとはその新潟公演もね、始まってみれば、本当にあたたかく楽しい思い出になっていて。

麻倉さんと夏川さんが歌唱面でカバーしてくれたからってのもあるんだけれど、雨宮さんが本当に、僕らを楽しませようと、それ以上にその日その瞬間を全力で楽しまれていて。

それにすごく心を楽にしてもらったんだよなあ。

 

新潟公演は本当に、この10年のハイライトくらいにあったかい公演で、何もかもをまだ鮮明に憶えているんだけれど。

 

MC中、急にいなくなったと思ったら下手からグッズ完全装備で現れて。

夏川さんのグッズ紹介に合わせて、わちゃわちゃわはーっとポーズを決めながら紹介してた姿とかを、不意に思い出しながら、お話を聴いていたりしたんですが。

 

幸せな公演だったんだよなあ。

 

《夏川》

私が、群馬かな。アンコール出てない?出てる?出てないよね。

 

《雨宮》

私ともちで、二人でやった?なんかもう、もう辛すぎて防衛本能で忘れてる(笑)

 

という夏川さんの19年3月31日の群馬公演。

連番者と「Babyだよねぇ」と、互いに顔を見合わせハモる。

 

アンコールは夏川さんが大事をとっておやすみして、麻倉さん・雨宮さんで「Baby My Step」を歌唱されたんですよね。

 

昔のブログ触れてるかなあって思ってみたけれど、流石に触れてないね。

 

そうだなあ。

もう思い出話だし、当時書いてないなら書かないと遺らないから書くけれど、あれ、うちの周りはみんな怒ってたというか、あれもやるせなかったんだよなあ。

 

本編終了前から明らかに夏川さんの体調が悪そうで。

 

それがもう明らかなものなのに、アンコールの声があがったことにも、色々な気持ちはそれぞれわかるんだけれど、当時は「なんで?」っていう気持ちの方が強かったし、色々話し合っての判断、残った二人の意志かもしれないしそれは尊重したいのだけれど、だったら、「アンコールなし」でよかったんじゃないかなあって。

アンコールも望んでなかったし、そこまでで十分、素敵な公演を届けてもらってたから、そこで終わってもらってよかったんだけれどね。

そうやって届けられたアンコールも、新潟のアレとはまた違って、明らかに体調不良で不在だったから、やるせなさだけが募って。

 

アンコールをした人の気持ちも理解できるし、それは尊いもので、ちゃんとその公演を最大限に届けてくれた彼女たちへの礼儀や感謝の気持ちだから、ね。

 

それは、今回のMCでは話題にあがらなかったけれど、その前の3月24日に、雨宮さんが喉の大事をとってソロをスキップされていたのも、我々の感情に影響は絶対にあって。

 

うちは特に、やっぱり前年の「誓いリリイベ」を経験している青の人ばかりだったから、トラウマ級の出来事だったし、絶対にね、もうあんな思いをしたくない気持ちもあったから、過敏だったのかもしれんけど。

 

まあ、今となってはみんなジジイなので、「そんなときもあったねぇ」と肴になっています。

 

辛いことは防衛本能で忘れてくれてていいんですよ。

こちらが勝手に憶えておくので。

 

《麻倉》

そして私が、幕張で本番はじまるまで体調悪くて病院に行って。リハも二人でやってたよね。

 

《雨宮》

そうだったっけ

 

《麻倉》

そうそう。それで本番10分前に着いて出て行ったんですよ

 

というのは、同ツアー麻倉さんの体調不良話。

確かこのツアーだと1番最初の体調不良ケースで、2月24の幕張2日目?かな。

 

そうですねぇ、このツアーは本当に、ね。

みんな辛そうなのを見せずに、体調を崩していくから、それが本当にやるせなかったんだよなあ。

 

当時はそんなことをSNSに垂れ流すのもね、なんか違うなって思ってたから書かなかった(記憶がある)けど、今はもうね、ジジババの思い出話ですから。

 

《雨宮》

いやー、なんかもう、毎週のようにライブがあって、その合間に普段のお仕事をやってアルバム制作もやってだったので、本当に大変だったんですよ

 

《麻倉》

でも、それも私たちもお互いにカバーしあったけれど、みんなからも助けられたんですよ

 

《夏川》

それでも来てくれたからね

 

《雨宮》

この景色を「客席」って呼ぶけれど、いろんなライブを一緒に作ってきて、それらが積み重なってここにいるんだなって思います

 

《麻倉》

10年分のものがね、ありますよ

 

(1st ライブの話、「Youthful Dreamer」で出ていくQが中々出なくて、どうしようって横を見たら互いが顔を見合わせていて、「行こう!」とQを無視して出て行った話)

 

夏川》

泣けてきた

 

《雨宮》

ナンちゃん早いって(笑) ごまかせ、ごまかせ!

 

《麻倉》

涙出てくるくらい、いろいろあったもんね

 

《雨宮》

分厚いね

 

 

「でも、それも私たちもお互いにカバーしあったけれど、みんなからも助けられたんですよ」か。

 

ありがたいね、そう言ってもらえるのは。

 

んー、なんだろうな。

 

個人的なことを書くと、あのツアーは僕も、職場でいろんな人間関係の板挟みになって、相当精神的に参ってた時期で。

その後、眩暈が止まらなくなって杖をつくくらい、秋に心病んで仕事辞めるに至るくらい、ずっと辛かった時期があの3rdツアーの時期と重なってて。

 

でも、あのツアーで毎週のように元気を、笑顔をもらったから何とか、何とか日々を前に進めることができたし。

 

あの時期は、遠征先でも今に至る友人たちにも、色々申し訳ないこととか、心配とか色々ご迷惑をおかけしたんだけれど。

みんなも変わらず、受け止めてくれて、優しくしてくれて。

本当にTrySailがくれた日々があったから、あの時も、あの時も、歩むことができたんだよな。

 

いろいろなことがあったよ。

いろいろなこと、としか言えんくらいに。

 

だから、そうだね。

 

一連の「思い出話」を受け取りながら感じていたのは、「ありがとう」っていう気持ち、それだけだったなあ。


15.TryAgain(day1)

リクエストアンケートで選ばれた5曲が歌唱されるという今コーナー。

 

初日にイントロを鳴らしたのは、「TryAgain」。

 

船上で「もう1回」の風を受け、再びたなびくフラッグ。

 

久々に聴けて嬉しかったなあ。

あの最長ツアーで一緒に色んなところを巡ってた頃が楽しく懐かしく、心にみんなとの思い出として残っているもんね。

 

モニターには歌詞が流れる映像演出。

 

そうやってあの歌詞と三人をいっぺんに視界に入れられると、シャッフル再生で不意にこの曲が流れると涙が出てきちゃうジジィは、泣いちゃう。

 

以前にインタビュー(掲載終了分)で

 

「みんなが好きでいてくれるTrySail」のイメージにしたかったんです。私たちが大切にしたいTrySail像、「熱血!」というより、「一緒に頑張ろう」という意識ですね。明るいけど少し泣けるメロディーだと感じたので、「もう1回」の繰り返しには特に力を込めて歌いました。

 

「君にしか描けない」とか「君のままでいてよ」とか、歌詞のところどころで”君”に投げかけている曲なんです。落ち込んでいる人を励ます時のように、底抜けに明るく力強く、「こうでいいんだよ」と”君”に伝える歌だと思います

 

とお話しされていた本曲。

 

「君にしか描けない未来」で力こぶを作りあうところとか、Dメロの最後拳を突きかわすところとか1番好きなんですけれど。

すごく、「互いに、でも一緒に頑張ろうぜ」「互いにトライしてまたここで会おうぜ」とエールを送りあっているようで、あの瞬間じんわりするし、思い出してもまたじんわりするんですよ。

 

 

もう、ね、あんなに拳突き合わさせてもらったら頑張るしかないじゃないですか。

 

1F中央で寄り添うように歌う三人。

ラスサビで、嬉しそうにクラップを浴びる姿。

 

 

 

「もう一回 もう一回」と、何度も繰り返し作られる△。

 

 

《麻倉》

“Try”の精神を忘れたくないし、「何回でも“Try”してやるぞ!」という気持ちを持ち続けたい。「TryAgain」はそうやって私たちを初心に立ち返らせてくれる曲でもあるんです。だから、歌詞の内容は「夢」に向かって歩き出す「君」を応援するというものなんですけど、レコーディングでは「君」だけでなく自分にも言い聞かせるように歌いました。

 

《雨宮》

私は、普段は曲の世界観に合わせて声色や歌い方をかなり作り込むんですけど、「TryAgain」に関してはまっすぐに、素の自分を出すような感じで歌いました。それで説得力が増しているとしたら、うれしいなと思います。

 

《夏川》

私もスタンダードな私の声を大事にしながら歌ったんですけど、この曲で一番伝えたいことってDメロの「迷っても 途切れても 何度でも歩き出せる」だと思っていて。タイトルの「TryAgain」が表しているように、何事も、何度も挑戦してよくないことなんてないはずなので、そういう心構えをこれからも大切にしていきたいという気持ちで歌いました

 

( TrySail「TryAgain」インタビュー)

 

変わらずにその想いを笑顔で歌い届けるような姿に感じられて。

 

あの武道館の光景は、そうやって向き合い、積み上げてきた「あなたたちでしか描けなかった未来」だなあって、思えていたのです。

 

 

それまで△はたしかに「TrySail」という記号だったけれど、当時のツアー千秋楽で「もう一回」っていう挑戦の記号、なにか秘密基地で共有した合言葉みたいに、あの「△」は密やかにあたたかいぬくもりを持った僕らだけの記号になったんじゃないかなあって思っていて。

 

久しぶりに、そして10周年の先への出航というこの舞台で、また「△」を作り合い、拳を交わせたことがとても嬉しかったです。

     

You'll do fine ! いつでも どんなに遠くても。


16.primary(day1)

最高。

バインダーを腰ポシェットにしまい、一生踊ってた。

最高。

 

いやー、聴けると全然思ってなかった。

私の周り、結構他の曲に入れてる人の報告ばっか見てたから、ね。

 

イントロ聴いた瞬間に湧いちゃった。

 

「primary」、TrySail曲でも結構上位でずっと好きな曲なんですよね。

信号待ちしてるときに聴くと、TrySailや友人たちと過ごしてきた日々が思い出されて実は泣きそうになる。

 

歌詞いいんだよなあ。

 

ドッド絵の映像演出がポップでキャッチーでキュートでしたね。

 

踊ってて楽しいねぇ。

 

「ハグしよ」で絶対に連番者とハグするおじさんたち(連番隣が女性の場合は除く)。

久しぶりにハグできて、嬉しかったぜ...(照

 

サビ終わり「目一杯届けるから〜」からの一回腕を開いて、また戻ってくる、能みたいなお三方の戻しが好きなのですよね。曲に合わせると押し寄せた波が戻っていくような、と言いますか。

 

そこからの、この、振りとかね!(伝わらん)

 

サビからサビ終わりまで、ずっと楽しいんだよなあ、「primary」の振り。

シャンプーあたまごしごし好き。

 

多分みなさんがナイトクルーズのこと語っていると思うので、間隙を縫いますが、サビ後半の後頭部に手のひらを持っていくところ、好きなのですよね。

あそこの笑顔がたまらんたまらん。

 

2Bの「ナイトクルーズ」で大波作って元気にはしゃぐ雨宮さんと、武道館のみんな。

最高、最高に、楽しかった...。

連番おじたちみんなでガンガンのナイトクルーズ作ったの、良い思い出になりました。

 

あの「ナイトクルーズ」、雨宮さんがいつから大波作り出されたか、みなさん憶えていらっしゃいますか?

 

それは18年に行われた2ndツアー「The Travel of TrySail」初日の大阪初日。

 

当時のメモに、

 

【大阪初日】

・先に中央に合流した麻倉ももさんと雨宮天さんが上手にいた夏川椎菜さんを手招きし「好きでしょ」。好きです。

・そのナイトクルーズは激しすぎる

 ・テンションがそのまんま波に出ちゃってて、その波がめちゃくちゃ大荒れな波だったもんだから真似しながらはちゃめちゃに嬉しくなった

 

 【大阪day2】

んぐーーーーーーーー

 

とありました。

ツアー初日からとは、全力で楽しもうというツアーへの気概を感じますね。

あと、大阪2日目何があったんだ...。

 

ちなみに、その前のライブ披露機会であった「Harbor×Arena」では、当時の自分のブログを読んだところフラダンスをしてたみたいですよ。

 

フラダンサーから波乗り野郎になっちまうなんて、親泣くで。

 

いやー、「ナイトクルーズ」ほんと楽しかったな...。

 

「いま以上の 夢に巡り逢えるように」

 

これ以上があるのか。

あるんだろうなあ。

ずっと、そうだったもんな。


15.TAILWIND(day2)

武道館2日目の、 あの辛かった思い出話からのこれはね、泣いたよ。

 

それに、雨宮さんがお話しされてた新潟公演は2ndツアーだったけど、まさにそのツアーでオープニングを飾っていた曲がこの曲で。

 

 

その新潟公演の「TAILWIND」が、本当に、本当に救いだったんだよな。

 

友人たち含めみんなが、悔しくてやるせなくて。

「あれだけプロ意識が高い人が歌えない状況の中でステージ立つって、どれだけ、どれだけ悔しいんだろうなあ」って。

あのときは今思えばみんなができることをちゃんとやってたと思うけれど、無力感からは立ち上がれてなくて。

でも、一番悔しいのはあの人なんだよなって、みんなが気持ちに折り合いをつけられてなくて。

 

みんな緊張してたもんなあ、新潟公演の1曲目「TAILWIND」を待つ間。

 

でも、あの公演だけあった開演前の楽しげなアナウンスから少しずつこちらの緊張感を和らげてくれて。

 

そして迎えた「TAILWIND」、雨宮天さんのパートを麻倉ももさんと夏川椎菜さんが一緒に歌われていて。

振りを踊りながら口を動かし、口パクじゃなくて、しっかりと想いを歌唱していく雨宮天さんの姿がそこに在って。

 

雨宮天さんの口から、雨宮天さんを想う二人の声が聴こえてくるようで。そんな綺麗な光景を見せられたら僕はもう駄目だったし、曲中めちゃくちゃ笑顔で、僕らは「わからない」関係だからどうしてもその笑顔に「逆に心配かけまいと気遣ってくれてるのもあるのかな」って、勝手な意味を自分の頭の中で与えちゃうのが僕らの関わりなのだけれど、でも、それまでもがすごく優しく受け取れるような光景で。

 

忘れられないんだよな、新潟の「TAILWIND」。

 

話を南東の武道館に移して。

 

快晴の海を行く映像に、歌詞表示の演出。

『TAILWIND』の歌詞を出されたら、もう感情を堰き止められない。

 

ときに嵐が来たって 顔を伏せずに進もう

晴れ渡る空に 虹が差す瞬間を

逃さないように

 

仕事にプライベートに粉骨砕身の日々を今送ってるので、沁みる...。

 

 

「月明かりは 絶えずそばにあるんだ」、凄く好きな歌詞なんだよな。

なんか、すっと心が落ち着くんだよね。

 

がむしゃらになれることは 多くなくても

ひとつあれば たったひとつあればいい

 

そうだねぇ。

 

届いた歌詞を受け取って、思ったんだよな。

「見つけられたな、たったひとつ」って。

 

ありがとう。

だから、逸る気持ちのままに今でもずっと駆けることができています。

いつもその想いを、背中を押してくれてありがとう。

 

あの日々、何度もそれを見つける旅路に連れ出してくれて、ありがとう。

 

あと、んー。

一緒に過ごしていた友人たちも、各々その「たったひとつ」を選んで、少しずつ昔ほど会う時間は減っていて。

 

でも、それはすごく素敵な選択だと思うし、尊いもので。

あの瞬間、横にいた彼らに対して「お互い、お互いを頑張りましょうね」って思ってたりしたんだよな。恥ずかしいから内緒だぜ。

(こんな10万字近くになるであろう文面の中に潜ませておけば見つからんやろ、の精神)

 

そして、そんな僕らの「たったひとつ」のひとつで在り続けてくれている、TrySailという場所。

本当に、ありがたいね。

 

んー。

 

支えがあることっていいなあと思う。

「君がいるから僕も頑張れるんだ」とそういう風にお互いがいるから、別々の場所にいたって、それぞれの夢に向かって進んでいけるのかなって。

 

そういう関係って素敵だなと思うのです。

 

そんな気持ちを、落ちサビで三人横並びに笑顔で歩いているあなたたちに、伝えたかったんだよなあ。

 

彼女達にとって夢は果てしない「ing」であり、夢に充ちて、未知はいつか道になるのだろう。

 

みんなと見る景色の全てが奇跡だぜ。


15.マイハートリバイバル(day2)

あのMCからの「TAILWIND」という余韻に浸っていたら、「嘘だろ?????」みたいなイントロが流れ出して。

 

「それは情緒が崩壊するってぇーー!!ああーー!!(NA NaNaNaNaNaNaNaNaNa…くるくるパンッ)たのしーーーーー!!」

 

もう、大笑いするしかなかった。

最高に無茶苦茶で、面白かった。

 

この曲について以前に雨宮さんが

 

「TrySail初のラップパートがある歌で、歌詞もなかなか今までとは違う雰囲気で斬新だなと思いました。各々レコーディングで遊びながら歌ったのが聴いているとよくわかるので、各メンバーのメロごとの“遊び“を楽しんでいただければと思います。」

(【インタビュー】TrySail、新しい“トライ”やファンへの想いを詰め込んだニューアルバム『Re Bon Voyage』を引っ提げ新たな航海へ!)

 

と、お話しされていましたね。

実際に今日も、これまでの公演とはまた違った“遊び”がそこにあって。

 

1本も同じテイクがなくて、どれも一発勝負、生モノで。#人生 みたいだね

 

 

そんな遊びがめっちゃ楽しすぎて大爆笑しながら「(それねそれねそれねそれね)」するの、訳わかんないくらい面白かったなあ。

 

 

「のせばここで 一発逆転」

「うぬぼれ 自意識 足掛けろ」の両手上に挙げてぐるぐるするの、好き。

「さあ ファイティングポーズ」で拳交わすの、好き。

 

 

「いったれKO!」と突き合わせた拳とか、炭酸グビッた後の雨宮さんの爽快感とか。

「マイハートリバイバル」の胸の前での振りからの、手のこの振りとか。

 

あー、大好き。

 

ライブって楽しいね。

 

「そういう自分を ブチのめせ」の雨宮さんのコブシ、いつもすごく助かる。

 

んー。

 

イントロでこそ「情緒おかしゅうなる〜〜〜」って思ったけれど、でも、そうだなあ。

 

いつもそうやって、ライブに来ると、センチメンタルな気持ちを無理矢理にでもこうやって引っ張り上げてくれるんだよな。

 

 

ライブで生で聴くときはいつも向こうも全力だからこっちも全力でいくぜ!もう、背負っているもの、背負わされてるものを全部投げ下ろして、めちゃくちゃ楽しいぜーーーーー!ってなってるんですよね。

 

これまで何度も弱い自分を革める、KO!したいって思うエネルギーや勇気を幾度となく、贈ってくれていたなって。そんな景色が思い出されて泣けちゃうわけで。

  

ライブ後はいつも、ライブのこの曲の景色思い出して、少しだけ泣きそうな気持ちに心が鳴るのです。

  

なんつって。

 

「最後にはピースサインしてる」の雨宮さんのギャルピース好き。

そこからの、ソーラン節を踊るギャルも、すごく好き。

 

令和はソーラン節系ギャル in日本武道館

 

冷静に、武道館でソーラン節踊ってるの面白すぎるな。

 

インタビューで

 

夏川「余計なプライド ぶん殴れ」とか「本音でマジ パンチ」とか言っちゃってるもんね。

麻倉「自分をKOしようとしてるからね。」

雨宮「言葉遣いこそ軽いノリではあるけど、この人は1曲を通してずっと自分と戦っているから、言ってみればものすごくストイックなファイターなんだよね。」

 (TrySail 4thアルバム「Re Bon Voyage」インタビュー|デビュー5周年を経て、みんなと一緒に次なる旅へ - 音楽ナタリー 特集・インタビュー)

 

とお話しされていたのを印象的に憶えていて。

絶望には本音でマジパンチしながら、闘い続けたいね。

 

「ゴーゴー リベンジ 未来へ 鐘鳴らせ」

で一緒に作った力こぶを思い出しつつ、反撃の警鐘鳴らしながら。

 

「KO! いったれKO!」って。

 

そういう自分をブチのめして、キラキラシュワシュワな日々にまたチェックインしたいものね。


16.ホントだよ

お三方もインタビューで「求められているものが露骨に分かった」というような趣旨をお話しされていましたが、みんな好きだねぇ...(笑)

 

イントロが流れた瞬間、沈みゆく人々で一気に視界開けたもんな。

1stライブツアーのときの感想ブログに「まぁ、海が割れる曲ですよね。麻倉ももさんがモーゼの様に見える時があります。」と書いたんだけれど、何年経ってもご健在みたいです。

 

天井の照明も△がそれぞれの歌割りに合わせて変化していて、その遊び心も楽しかったですよね。

 

三人とも歌い方があれから10年が経とうとしている今を体現しているようで。

あの頃にできなかった引き出しを開けて「可愛い」を表現している、みたいな。

 

それが、とてもよかったんですよね…。

雨宮ちゃん、可愛かったな。

 

いやー、振りも完璧にちゃんとね、憶えてますね。

初期からたくさん、歌われてきましたからね。

 

「めんどくさいなんて」の拳ブンブン、大好き。

1stツアー「The Age of Discovery」の映像作品となった横浜公演では、歌詞に登場する全部、雨宮さんの目をぎゅむっと瞑った雨宮さんの様子が映像に採用されてて、みんなでめちゃくちゃ笑った思い出があるんですけれど。

 

今回も、目を><と瞑っての拳ブンブンをされてて。

 

一緒に目を><と瞑って拳ブンブンしながらステージをチラッと見たら、他二人と明らかにブンブンの速度が異質で、めっちゃ笑ったなあ。

 

Dメロの入り、

 

《麻倉》

みんなの声聞かせてね〜

 

と恒例のホント・ウソパート。

 

1stライブ「Sail Out!!!」での、ホントの長を思い出す。

 

コール&レスポンスでの客席から「ホント」もかなり大きな声になっていたけれど、「ウソだ」のボリューム...(笑)

武道館ってすげぇんだなあって震えながら笑っちゃいました。

 

《麻倉》

よくできましたー!!

 

その返しに地鳴りのような歓声。

 

そうだねぇ。

1stライブからずっと歌われてきた楽曲で、ツアーとかではね、麻倉さんの返しも「おおきにー」とか「ようできとーよ」とか各地で色んなアレンジをされてきましたけれど。

 

でもやっぱ、「よくできましたー!!」が、良い。

 

照。

 

歌詞もね、すごい良い歌詞なんだよなあ。

 

「最高の贅沢だもん!」とか、「君に会えば自信湧いてくるんだ」とか。

ライブで実際にそこを聴くと、歌詞が沁みるんだよなあ。

 

そうそう、例の、雨宮さんが喉の不調だった2ndツアーの新潟公演。

「声が聞けないとさびしいし 君に伝えたいことたくさんありすぎて困ってるよ」って歌詞が凄く刺さって、うぐーってなってたんだよね。

 

うぐー。

 

いやぁ、武道館の「ホントだよ」楽しかったね。


17.バン!!バン!!バンザイ!!!

《雨宮》

バンザイだーーーーーーーー!!!みんなフラッグを出して一緒に遊ぼーーーー!!!

無事に選ばれたようで、何よりです。

(選ばれるだろうなと信じて、「僕らのシンフォニー」と「明日も晴れる」に入れてた系の民)

 

 

麻倉 何をやるかは当日まで秘密ですけど、初期の可愛い楽曲とか、アルバムのエモ曲に人気が集まってたね。あとは天さんの……ゴリ押しの(笑)。

 

夏川 メンバーから愛されてることでここまで票が集まるとは。

 

雨宮 ふふふ(楽曲の振り付けをする)。

(“お祭りマッスルユニット”TrySailのニューシングルは難曲!? 「そんな僕らの冒険譚!」リリースインタビュー)

 

これ面白すぎて好き。

 

1A、クラップを浴びながらの歌唱から、ニッコニコの雨宮さん。

喜びが歌唱からも、動きからも感じられる。

 

2ndツアーのメモを見返していたけれど、新潟公演のこの曲のところに

 

声が出ない分「この瞬間はじけようよ 不安なんかぶっとばして」という歌詞とお尻の後ろまで腕をひいて反動をつけバンザイをする雨宮天さんの姿。他の公演より大きな動き、楽しそう。

 

というメモがあって。

これ、新潟公演で「バンザイ姐さんが産声あげた説」。

 

1B、1Fステージ上で大きく開き、下手から雨宮・麻倉・夏川の歌唱。

Bメロ旗振り振りが可愛かったですね。

一人だけ動きが数倍大きくて、振られる旗のスピードも異様に速かったけれど。

 

サビのバンザイ。

サイリウムがすごく綺麗だったし、ぐるんと見回してみると、みんなが本当にニコニコ楽しそうで。

 

 

 

「皆さんと一緒にフリやりたい。そういう曲があったらなと振り付けの方にお願いして作ってもらいました。」というこの曲。

 

一度見たら覚えられるダンスですよね。

武道館が初めてのTrySailライブであっただろう人たち、超久しぶりに来てこの曲を知らない人たちもすぐに楽しめただろうし、すぐに憶えられる分大きな一体感が生まれて、本当にこの一瞬を一緒に楽しんでいるということを感じられた瞬間でした。

 

 

2A、旗と一緒に手を振りながらの歌唱。

 

ひとりだけ、なんか、動きがでかい。

 

2日目、「思い切って外に出かけよう!」の動きがおもしろかったらしい。

(肝心なところがメモられてないのでお叱りです、まあ、2日目の映像で)

 

 

2サビのバンザイ。

 

膝を折り、武道館の2階席てっぺんまで手を伸ばす雨宮さん。

もしかして、武道館持ち上げようとしてる?

 

間奏は「旗振りコーナー」

 

 

■コマンド表1日目

<雨宮>

↑↑↓

↓↓↑

←→←

↑←→↓

 

<麻倉>

↑↑↑↓↓↓

←→↑↑

←→↓↓

 

<夏川>

⬜︎

 

■コマンド表2日目

<雨宮>

↑↑↓

↓↓↑

↑←→↓

←→←→←→←

 

<麻倉>

↑←→↓

↓↓↑↑

 

<夏川>

🐇

🐈

🧸

いっぱい触れ〜

 

《雨宮》(2日目)

ありがとう!最後までバンザイソウルで盛り上がってこうぜーーー!!!!!!!!アウッ!!

 

「アウッ!!」ってwwwwwww

 

いやー、手叩いてみんなで大笑いしちゃった。

もうね、最高でした。

 

テンション上がりすぎて「アウッ!!」まで言っちゃうくらいになってんの、面白すぎたなあ。

腹ちぎれるくらいみんなで笑ったよね。

 

全力でこの曲をやり切り、アウトロ充足感の笑顔を浮かべる雨宮さん。

 

《雨宮》

てんきゅ〜!

     

バンザイ姐さん、陽気すぎておもろい。


MC4

《雨宮》

ありがとうございます!

 

《夏川》

おめでとうございます。

 

《雨宮》

みんなの一票があっての、バンザイをセトリに入れることができました。本当に、滑り込むことができました。この日を夢に見ていました...。スペシャルな時間が、バンザイによって生まれました。みんな、すごい上手なバンザイでした。

 

初日公演、涙ぐみ感激な様子の雨宮さん。

 

2日目には

 

《雨宮》

「TAILWIND」から「マイハートリバイバル」は情緒がおかしくなる(笑) そして、そのあとは、ぶりっ子して、バンザイして!熾烈を極めた投票でしたが、バンザイもなんとか滑りこむことができました。みんなとここまでバンザイしてきた時間は無駄じゃなかったんだ!

 

と、歌唱中からの興奮が冷めないご様子。

 

《雨宮》

...この冷ややかな目線ですよ

 

後方からの視線を受け止める宮さん。

 

初日には、「バン!バン!!バンザイ!!!」に投票したという人の多くが青いサイリウムを振っていたということで、不正の審議に。

 

《雨宮》

隠せ隠せ!!不正はないんだ!!

 

糾弾する麻倉さん・夏川さんと、火消しに奔走する雨宮さん。

ここも笑ったなあ。

 

「バン!バン!!バンザイ!!!」みんなが幸せそうで、本当に武道館でやっていただけてよかったです。

(不正はなかった)


18.Free Turn

 

《夏川》(2日目)

この場所が、私たちのFlagShipです!いつまでも。いつまでも、みなさんと「おかえり」と「ただいま」を言い続けられるように、私たちはこの船を走らせていきます!これからも、よろしくねー!

 

イントロを背負いながらのメッセージ、あったけぇですね。

 

イントロのぐるぐる音が巻いているところ好きな音なんですよね。

抜錨、そして青空に張られる帆を甲板から眺めている様子がありありと目に浮かんで。

 

鬨の声の中、爆発的な歌唱に大きな推進力で以って動き出す船。

船上の旗はこの日いちばんのはためき。

 

1Fでの歌唱。

 

そうだなあ。

やっぱこの曲は、20年の「Double the Cape」が強く記憶に残っていて。

 

その「Double the Cape」で夏川さんが最後の挨拶で、

 

こんなに幸せな空間、楽しい空間を、これからもTrySailとしてやり続けていたいし、TrySailとしても用意し続けたいです。今日来てくれた人、来れなかった人、来ないことを選んだ人、みなさんにとって「おかえり・ただいま」を準備してまた待っています。その時はきてくれますか?「ただいま」してくれる?また一緒に楽しい空間を作りましょう!ありがとうございました!」

 

とお話しされていて。

 

実際にその5周年を祝う宴だった「Double the Cape」は、自分の周りにも「来ないことを選んだ人」もいて。

 

あれから5年経って。

そんなみんなと、10周年のこのタイミングで一緒に、また元気に会って一緒にこの曲を過ごせたのがとても嬉しかったんだよなあ。

 

「離れていたって舵を切って君を探すよ」

 

「"おかえり" 迎えに行くから」

 

その約束を果たす時間でもあったんだなあと思うと、込み上がってくるものがあったよね。

 

突き抜けるように勢いを感じる歌唱。

歌詞に込められた想いを感じさせてくれるような、晴れやかな力強さを帯びていて。

 

雨宮さんがインタビューで以前に

 

「レコーディングのときは、明るく優しいだけじゃなく、力強さを意識しました。キラキラ希望を歌うばかりじゃなくて、いろいろあるけど、それでも突き進んでいく強さをもっと声色に入れていこうって。」

(三者三様、お互いがオンリーワンであり続けられる。TrySailが支持される理由)

 

とお話されていましたが、その眼差しを色濃く感じる歌声でした。

 

 

 

『決別』を歌っているこの曲。

 

でも、先のインタビィーで、

 

夏川「守る対象が、自分なのか、自分を含めたグループなのかが違う気もします。『ごまかし』は自分を守るために内に内に入っていくんですけど、『Free Turn』はみんなと一緒に歩く、みんなを守るために行動する、みたいなところがあるなって。希望の持ち方が違うというか。」

 

雨宮「別れを歌ってるようだけど、たぶん、この子たちがホントに別れちゃうことはないんだろうなっていう前向きさがあるよね。必ずどこかでつながってる、って感じがする。」

(三者三様、お互いがオンリーワンであり続けられる。TrySailが支持される理由)

 

とお話しされていて。

 

そうだなあ。

 

「君の半分 僕が埋めるから 何処にいても」

 

という歌詞が好きで。

 

君が半分埋めてくれていたもの。

僕がこれから自分で全て抱えるもの。

それは、『僕自身』。

 

僕はもう大丈夫だから。

もう、君にもたれることなく、ちゃんと二本の足で立てるから。

二本の手で漕ぎ出せるから。

 

そんな決別を、曲を聴いていると想起するんですよね。

 

そうだねぇ。

 

「守りたいよ “ただいま” 言える場所」という歌唱と、手を広げ前へ駆け出す姿。

間奏、「ぶどーかーーん!という叫び声。

ラスサビ、暖色の照明が客席を包んだ光景。

 

 

それらが、あたたかく心に残っていて。

 

そうやって共に過ごした時間、共に見た景色があれば、それが「自分たちが居た場所」になって。

その居場所さえあれば、離れていたってつながってる気がするし、それってすごく幸せなことなんだろうな。

 

人生の航路は人それぞれで。

だからこそ、ひとりで進んでいかないといけない。

 

でも、胸に焼きつけた景色や一緒に過ごした時間を思い返せば、どんな困難な道があっても、一緒に前と進んで行けそうな気がしちゃうのです。

 

とかとか。

 

武道館の「Free Turn」、めちゃくちゃ良かったなあ。

TrySail、いつの間にかこんな大きな居場所になっていたんだなあ。


19.マイクロレボリューション

ロビカリーなイントロに乗って歌い出されたのは「マイクロレボリューション」。

 

勢いがあって元気のある歌唱なんだけれど、ただ無邪気に元気っていう訳じゃなくて。

口角がずっとあげて「余裕」を見せつけているような歌唱。

 

インタビューで麻倉さんが

 

「文字がギュッと詰め込まれているのでついていくのに必死だけど、それを感じさせない余裕を出さなくちゃいけなくて。」

(ニューシングル「マイクロレボリューション」でTrySailの3人が目指すのは“お祭りマッスルユニット”!?)

 

とお話しされていたけれど、その「必死さを感じさせない余裕」というものがお三方とも見事な味付けでしたね。

 

1A「Do it now!」のステップが楽しい。

「Do it now!」したくなる

 

サビ入りの瞬間のジャンプ、最高に良い景色だね。

サビ入り前駆け出しと肩を並べるくらい、好きになっちゃいそうだぜ...。

 

サビのアタック強めというか、しっかりとアタックすべきところに狙いをつけてアタックしている感じの歌唱、楽しいね。

 

そしてサビ終わりの「ほらね」の、雨宮さんのキメ顔、最高だったな...。

 

その点については雨宮さんが

 

「少し男の子っぽくというか勢いとぶん投げ感のある、あまりお上品じゃない感じで固めていって。キーも高いしアタックを意識して歌うと本当に疲れるんですよ。体力との戦いをしながらも、負けじと積み上げてきたマッスルで挑みましたね。そんななかでもサビの最後の「ほらね」は絶対にキメたくて!ここは一度筋肉を捨てるというか(笑)。ずっとぴょんぴょんジャンプしていたところから、しっかりカメラ目線に切り替わるようなイメージで。ここはかなりテイクを重ねた記憶がありますね。聴いている人への投げかけでもあるので、それまでのテンションのまま突っ切っちゃうとそれこそさっきナンちゃん(夏川)が言った「技術面も見せる」って大事な部分がなくなっちゃう。フレッシュでもできることになっちゃうから、勢いだけじゃないニュアンスは忘れないようにしたいなと思いながら歌いました。」

(ニューシングル「マイクロレボリューション」でTrySailの3人が目指すのは“お祭りマッスルユニット”!?)

 

とお話しされていて。

少年っぽいボーイッシュな女の子から余裕のあるお姉さんの変化、いい...落差でした...。

 

 

2Aのだるまさんが転んだ。

これまでかつて、武道館で「だるまさんが転んだ」をした人物っているのだろうか。

 

からの、2Bで階段を上っていく麻倉さんを追いかける雨宮さん。

からの、「新たな扉開けてWow」で客席側を振り向いてWowする宮さん。

セットを活用したコミカルなステージング、楽しいね。

 

「Shall we dance?」の笑顔可愛い。

 

2サビはそのまま2Fに上がった麻倉さん・雨宮さん。

そして階下に夏川さんというフォーメンションでの歌唱。

 

2サビ入りのジャンプ、ジャンプOKの会場でやりたすぎるので何卒。

 

「加速してくハートビート アタック強めて」の振り、チェンソーのエンジンふかしてるのかと思ってたけど、あそこギター弾いてんのね()

 

 

そこからの間奏、ギザギザ吹き出し風のコミカルなグラフィック演出を背負い、両膝をついてエアギターをぶっかます雨宮さん。

ギターでよかった、チェンソーじゃなくてよかった。

 

ここの演出、めちゃくちゃ手叩いて笑ったなあ。

みんな大笑いしてて、最高に笑顔で最高で。

 

雨宮さんの高速ギターピッキングが武道館を揺らしていく。

 

??「...地獄じゃ」

??「奴は地獄を揺さぶっておる」

??「地獄(ヘル)を揺さぶる女、ヘルシェイクソラじゃー!」

 

(ボソッと連番者の横で「ヘルシェイクじゃん」って言ったら連番者がツボってしまった。すまんかった。)

 

エアギタータイムからダッシュで階段を駆け降り、Dメロ間に合わせる雨宮さん。

転けないでよかった。

 

そこからのサビ終わりまで終始楽しくて。

 

雨宮さんが事前のインタビューで

 

「私もTrySailでお祭りをやるのがすごく好きなので、曲を最初に聴いた時点ですでにライブの風景が見えましたね。ステージを大きく使ってみんなで息を切らす様子が想像できて、早くはしゃぎ倒したいなと思いました。」

(ニューシングル「マイクロレボリューション」でTrySailの3人が目指すのは“お祭りマッスルユニット”!?)

 

 

とお話しされていましたが、本当にステージを大きく使った演出がとても楽しい時間だったのでした。

 

またそのインタビューでは夏川さんが「お祭りわちゃわちゃは強みとして活かしつつ、それだけじゃない面も見せていきたいね」ともお話しされていましたが。

 

随所にしっかりと歌唱プランが練られた一面も感じさせられる歌唱で、「今のTrySailだからできること」が多分に届けられていたステージでした。


20.adrenaline!!!

熱気冷めやまぬ中で歌い出されたのは、「adrenaline!!!」。

 

今やTrySailにとって欠かすことのできないアンセムですよね。

 

以前にインタビューで「adrenaline!!!やHigh Free Spiritsに頼ってていいのか」というような趣旨のお話もされていましたよね。

実際にね、「adrenaline!!!」以外の曲を育てようと取り組まれていた時期のことも、以前お話しされていたりしましたが。

 

でも、そういった時期のことについて直近で麻倉さんが

 

「以前はお客さんみんなが盛り上がれる曲が「adrenaline!!!」くらいしかなくて、楽しんでもらえる反面コンプレックスみたいなところもあったんですよ。求められるのはもちろん嬉しいけど、それだけに頼っていていいのかって。(中略)1つ壁を乗り越えたTrySailとしてほかの曲でも盛り上げられたり、楽曲の幅も感じてもらえたんじゃないかと思います。

(ニューシングル「マイクロレボリューション」でTrySailの3人が目指すのは“お祭りマッスルユニット”!?)

     

と触れられていましたけれど、そのコンプレックス期は「自分たちの強み」を見つけることで脱されたようで(詳細はリンク先で)。

 

そうねぇ。

 

「adrenaline!!!」は、もう『アンセム』なんだよな。

 

QUEENでいうと「ボヘミアンラプソディー」とか(、東京スカパラダイスオーケストラでいうとParadise Has NO BORDER」みたいな。

 

『代表曲』と言ってしまうと、それは色褪せていくものだから「いつまでも昔に出したその曲に頼っていてはいけない」ってなってしまうのかもしれんけど。

 

普段から応援してくれる人たちだけでなく、まだそのアーティストのことを詳しく知らない人に至るまで、誰もが認める『アンセム』を持っているアーティストって、そうそういるもんでもないと思うんですよ。

 

でも、「adrenaline!!!」を『アンセム』と言っていいまでに育てたのはあなたたちなんだから、自信を持ってほしいなって思っていたんですが。

 

でも、みんなで話し合いながらまた違った方向でそのコンプレックスが解決されたようで、良かった。

 

なんつって、なんつって。

 

 

2日目の曲入り。

「ぶどーーーーーーーかーーーーーーーーーーーーーん!」と長めのシャウトをぶっかます麻倉さん。

 

麻倉さんがそういうシャウトするのは全然頭になかったので、最初声を聞いて「あれ、夏川さん...?でも声違うな?」と目を凝らしたら麻倉さんで、ビックリしたし、「麻倉さんが???!?」って、テンション上がったなあ。

 

武道館の「adrenaline!!!」、すごかったなあ。

 

なんかもう、無心というより、心が「楽しい!楽しい!」っていっぱいになるからあんまり曲中に頭をまわす瞬間ってもうなくて。

     

そうねぇ。

あのときも、今日も、みんなと過ごす今がいちばん大好き。


21.華麗ワンターン

最後の後始末と雪崩れ込んだのは、「華麗ワンターン」。

 

会場中のボルテージを「ソレソレソレソレ!」と煽る。

 

映像モニターに映った「ソレソレソレソレ!」の歌詞フォント、女性声優のそれではなく、あまりにソーラン節の動画に使われてそうなフォントで、大爆笑してました。

最高です、もうあれ以外に満足できないので、今後もあれでお願いします。

 

ただそのイントロの勢いをサビに持っていくのではなく、平メロのフレーズひとつひとつにキャラクター性、歌唱の表情付けがしっかりされているので、コミカルに楽しむことができて。

 

雨宮「こういうカオスな曲というのは声優の得意分野だと思っていて。場面ごとに全然違う展開があるからこそ、これをやりきれたら完成度の高い曲になるんじゃないかなと思って。そこはちょっと燃えポイントでしたね。」

(声優グランプリ 2023 7月号)

 

雨宮さんがそう仰っているのを強く感じるような箇所で。

 

んー。

 

「魅せるTrySail」の一面と、お祭りのように会場を盛り上げる「マッスルなTrySail」としての一面、その両極端をひとつのライブの中でやり切れることがユニットの魅力みたいな話を以前にインタビューでされていましたね。

 

でも、その「マッスルなTrySail」側の最たるような曲でも、上述したようにしっかり「魅せる要素」を盛り込んだ上でパフォーマンスができる、というのも「今のTrySailらしさ」だとも思うんですよね。

 

1B終わり、雨宮さんの「またやらかした」、今回はすごく赤ちゃんっぽい味付けされてて振り切ってましたね(笑)

 

その雨宮さんの振り切りは歌唱だけじゃなくて、ずっとずーーーっとステージ上を走り回っていましたね。

下手端で大きく手を振り合って、そこから中央、そして上手に走っていってまた大きく手を振って。

 

もう笑っちゃうくらい、楽しそーーーにずっと走りながら武道館の各所に手を振っていたんですけれど、歌声が全然ぶれないし、その上で表情付けを載せてくるのは凄すぎるんですよ。

 

麻倉さんも夏川さんも本当に楽しそうでね。

いい景色じゃったね。

 

間奏、三人で声を合わせて「ぶどーーーかーーーーん!!!」と風を呼び込む。

 

あの腕の上げ下げパート、武道館規模で一糸乱れずで、凄かったですよね。

なんかもう、宗教味さえ感じるほどに、趣深くて、みんな楽しそうで。

 

その楽しさは決して当たり前のものではなくて。

演者やスタッフ、客席までもがこの1回きりを最高のものにしようと注ぎ込んでいるからだというのを目の前でみたような体験だったんだよなあ。

 

みんながみんな、最高に楽しい時間を共有している、あの感じ。

 

そこからの、「全力のラスサビ い・く・よ」

 

ラスサビ、「らしくなきゃ意味ないから」でセンターステージをぐるぐる全力で駆け回り出す姿に腕を上げ下げしていると、そこの歌詞がふいに胸に響いて。(なんで???)

 

らしくなきゃね、意味がないんですよ。

 

やり方や考え方、生き方なんて千差万別だし、その時々の正解をそこから選び取っていくのが社会的な営みだと思うんですけれど。

 

でも、「意味」ってやつは自分で生み出し選んだものにしか宿らんのだよな。

 

他人の勝手な価値観の押し付けや都合に、「自分らしさ」を奴隷として差し出す必要なんてなくて。

自分を明け渡す必要なんてなくて。

 

自分が愛せる自分のやり方、生き方をちゃんと大事にしていきたいよね。

そうじゃないと、自分が自分を生きる意味がないしさ。

自分をやれるのは、自分だけだからね。

 

曲終わり、全力を出しすぎてヘトヘトな様子で肩を預け合いながらステージを去っていく姿。

 

人生だね。


【En.】Youthful Dreamer

この曲から始まったんだよなあ。

 

階上からの晴れやかな歌唱。

 

平メロ、それぞれがソロ歌唱するところで映像演出は各々のメンバーカラーを立ち替わり帯びていましたね。

 

なんだかこの曲は、あの頃と全然変わらない明るさだなあと感じていて。

でもきっとそれは錯覚、というよりは表層の部分で。

 

歌唱を受け取りながら、「御守り」みたいな曲になったなあと感じていたのです。

 

いろんな景色や、そのときの出来事、そこで感じたことが染み込んだ御守り。

一見変わらない物として今ここにあるけれど、でもそこにはあの頃から今に至るまでの互いの変化のグラデーションが染み込んでいる、みたいな。

 

明るい歌唱に帯びた、あの頃よりさらに増した喜び。

それを一緒に楽しむたくさんの人の笑顔。

 

きっとTrySailというユニットが「挑戦」を旗印に、あの頃も、今も変わらず進み続けているから故の光景で。

その前のめりな姿勢に、今も変わらず応援を味方につけていくからなのではないかなって、思っていたりするんです。

 

 

いい曲なんですよね。

 

「君は、君にしか歩めない君の人生を生きていくんだ。それは、私も。」というようなメッセージが、そう生きることの喜びを香らせながら届けられる。

 

自分の人生は自分にしか歩めないってことくらい誰だって分かっていて。

自分の人生を生きてくことの困難さも同じくらい誰だって分かっていて。

 

自分っていうものを誰より自分が分かってるからこそ。

自分っていうものを誰より自分が知り得ないからこそ。

 

 

黄昏時ふいに自分の居場所が 分からなくてその場で立ち尽くした

そんなボクに笑顔で手を差し伸べて

「そのままのキミでいい」と そんな言葉が

ココロの中で響いたの

 

Dメロ、好きなんだよな。

立ち尽くして「そのままのキミでいい」を浴びながら深く呼吸をするのが、この曲で過ごすいちばん大好きで、大切な時間になっていて。

 

「そのままのキミでいい」は、相手が変わらないことを願ったりするような言葉じゃなくて。

文字通り相手に「そのままでいいんじゃない?」と自分の好みを押し付けるようなことでもなくて。

 

なんだろうな、こう。

 

僕らみたいに、互いを応援しあうような関係における「そのままのキミでいい」という言葉は、一般に通用しているものとはまた違った語法というか、文脈があるなって。

 

この十数年は、それを教えてもらった日々だったなあと思っていて。

 

「そのままのキミでいい」

 

 

その人が長年自分に対して向き合い続け磨いてきた「価値観」を、その人が大事に独りで守り続けてきた「自分」をそのままに肯定する行為で。

 

 

「君はそのままでも素敵なんだから」と。

 

それを受け取った人は、その言葉が宝物みたいに心にいつまでも残る。

その人にとって普遍的な宝物になる。

 

その普遍的な宝物があるからこそ、「自分はそのままの人間でもいいんだ」と自分を肯定できているからこそ、「それでも」と変わっていけたり、また違った自分らしさを探しにいくことができる。

 

そうやって人っていうものは多分変わっていくのだろうし、でも、そこにはちゃんと、あのときに相手が肯定してくれた、私が肯定できた「そのままの私」っていうものは変わらずにその人として在るんだろうな。

 

素敵な人って、年々変わり続けるなかにも、ちゃんと軸として変わらない部分ってあるじゃないですか。そんな感じ。

 

でも、きっと、その「そのままのキミでいい」を誰にいってもらうか、っていうのも凄く大事で。

 

だって、そんな通りすがりの人とか、自分のことを知ってくれてないなっていう人に「そのままのキミでいいんだよ」とか言われても、「は?」とか「お前は私の何を知っているんだ」ってなるじゃないですか。

 

そこで「じゃあ、キミのことを知りたいから話してよ」とか「全部吐き出してよ」みたいなアプローチをとってくる人もいるけれど、そういうのはきっとナンセンスで。

 

相手のことだってわかりきることはできないし、「解りきった」とそう思えても、それは自分が相手を分別つけて作り上げていった結果の虚像でしかなくて。

それは全然、そのままのキミを肯定する行為からはかけ離れていて。

 

 

「そのままのキミでいい」というのは、どこまで相手を「絶対的な他人」として尊重できるかでもあるんじゃないかな。

 

同じことなんて一つも考えないし、好きになるものだってバラバラで、そういう他人を「他人」として、他人のことをわからないままで「キミも生きているんだね」と受け入れることはとても難しくて。

でも「関わり」とはそうやってしか作れないもので。

 

同じ景色を見たり、同じ時間を同じ密度で共有することで絶対的に「他人」なままで、相手のわからなさを尊重できるようになるのかなあって思っていて。

 

共通点や価値観の親和を見つけていくことなんて限界があって、わからない人のことを、わからないままで、ひたすらわかろうとし続けることこそが「関わり」なんだろうなあって思っているんだけど。

 

そいういう関係性にある他者からだからこそ、どこまでも自分を「絶対的な他人」として受け止めてくれる人からだからこそ、「そのままのキミでいい」という言葉はその言葉以上の質量を帯びて、心に宝物として残るんだと思う。

 

だからこそ、自分がそうしてもらった分、相手に対してもそういう言葉を届けられるような自分で在りたいものだよね。

     

僕たちの関係的に、フィクションめいた在り方も多くの人から求められるのだろうけれど、それぞれの「そのまま」が自他ともにもっと強くもっと優しく大切にされているといいな。

     

なんつって。

 

あの日も、今日も「そのままのキミでいい」と肯定してくれたから、頑張れています。

 

お陰さまでそのままでいられています、ありがとう。

 

まだ見た事のない景色で、また。


【En.2】

ひかるカケラ

「アンコールも楽しんでこー!」と歌い出されたのは「ひかるカケラ」。

 

ダッシュで下手に駆け寄り手を大きく振って、今度は上手にダッシュしていく雨宮さん。

運動量が段違いすぎる。

 

初日には、雨宮さんが駆けつけた上手で夏川さんにバックハグ。

一部始終を下手で、ぽかーんと見ていた麻倉さん。

その姿に気づいて慌てて麻倉さんに駆け寄りハグを要求する夏川さんと、苦笑いで躊躇しながらも夏川さんを受け入れる麻倉さんと、傍でそれを見届けてからハグに加わる雨宮さん。

 

投網みたいな「キミをみつけたよ」バズーカ

「キミがいれば」ひとりひとり高速に指していく姿

 

素敵な光景でしたね。

最大限の幸福が降り注いでいた。

 

サビの「こんなに広い世界でキミを見つけたよ」の振りも好きだし、「むずかしい言葉なんて いらない」のプッシュアップの振り、凄く好きなんだよなあ。

 

あとメロディーに合わせて胸の前で腕をぐるぐるして、巻き上げる振り。

連番おじたちと笑い合いながらやるのが楽しいんだ。

 

本当に、優しさが胸に響く時間で。

大好きなんだよな、「ひかるカケラ」。

 

これまでのいろんな場所で過ごした時間が思い出されて、それらは本当に、いずれも優しい空間で。

 

たくさん、救われたんだよなあ。

 

若かった頃は本当に、日常の中でいろんなモヤモヤを抱えたままライブに行くってことが多くて。

 

そんな折に届けられた「ややこしい気持ちなんていらない」ってフレーズに、あたたかな優しさに何度泣かされたことか。

 

普段聴きしててもね、そのあたたかさがジーンときて。

本当に、優しく寄り添ってくれる曲だよなあ。

 

誰にでも物語があり、そして物語りようのないほどの人生がある。

その人しか知らないような、豊かだったり、なんでもなかったりする一瞬一瞬に生まれたもの、その膨大な堆積。

 

その発露としての、ひかるカケラ。

 

綺麗で、尊いね。

 

 

武道館中をに満ちていた光。

 

僕たちは光を食べあっている。

誰かの光をもらっては、それを食べて、また自分の歩みを進めることができる。

そうやって誰かの背中を見て、勝手に助け合っている。

 

その人がくれた希望としか言えない美しいものが全て、伝えられたらいいのになあって思うこともあるけれど、いや、でも、伝えきれんからこその僕らなんだよなあ。

 

なんかね。

「朝まで語り明かしたね」という一節を聞いてから、みんなと過ごしたこの10年が、本当に走馬灯のように流れていた時間で。

 

 

このみんなと過ごせて、本当に幸せだったなあ。

 

明日が見えなくなって泣きたくなる日も、あたたかく傍にいてくれてありがとう。

僕をここまで歩かせてくれてありがとう。


MC5

■2日目

《麻倉》

アンコールありがとうございます!「Youthful Dreamer」も「ひかるカケラ」もランクインしていたんですよね。

 

《雨宮》

「ひかるカケラ」はアンコールで歌わせてもらいましいた。なんかこう、本当に、「ひかるカケラ」だったね。みんながひかるカケラで、そんなみんなとだから、どこまでも行ける気がしてきて。自分の限界を超えている感じがするよね。

 

《麻倉》

どうして私たちは限界に挑んでしまうんだろう

 

《夏川》

やっぱ「adrenaline!!!」からじゃない?

 

《雨宮》

「adrenaline!!!」で暴れる楽しさを知ったよね

 

《麻倉》

もうやめられない(笑)

 

と笑顔のトーク。

 

だるまトーク、今回のライブ映像作品の発表、2日目にはツアーの発表を経て、ご挨拶。


■初日

《雨宮》

はーい、雨宮天ですー。今日はありがとうございました。いやー、なんか、この武道館に立って、すごく大きい、包まれてるようにこの会場は感じるんですが。そんな場所を、TrySail一色で暴れまわれて嬉しかったです。今日はシングルを中心にやってきましたが、歌っているといろんなことがあったなって。そのときにはいつもみんなの笑顔とその光があったんですよね。負けそうになる日も不安になる日もあったんですけれど、武道館に立って、続けてきてよかったなと思いました。これからTrySailの10周年始まっていくので、楽しいことをもっと増やせたら嬉しいですし、そのスタートをみんなと切れたことが嬉しいです!今日はありがとうございました!

 

《麻倉》

はい、麻倉ももです。みなさん、今日は楽しかったですかー?私もでーす!最初はこんな大きなところ、大切な場所ということで、始まる前は緊張していたんですけれど、この会場の魔力なのか、すごく広いけれどみんな近いんですよね。私たちを包んでくれるようなので、最初から安心して楽しく最後までやれました。今までの思い出も蘇ってきて、これだけ愛されてるんだなって。みんなの大好きという気持ちを一心に浴びれて嬉しかったです。今日は本当に楽しい時間をありがとうございました!

 

《夏川》

はーい、夏川です。今日はありがとうございました。夏川は、自慢じゃないんですけれど、目が大きいので、視界が広い自負があるんですよね。でも今日は、視界に入り切らないんですよね。こうやってじゃないと、入り切らない。これだけミチミチにTrySailが好きな人がいるのは、奇跡だなって、幸せなことだなって思います。今回は武道館ってことで、いつもましての人も、久しぶりの人も、初ライブの人もいるのかな。10周年をスタートするこのタイミングにみんなが来ることを選んでくれたことが嬉しいですし、来てくれてありがとうございました。こんな視界に入り切らない人たちの中に私たちの活動があるというのは、尊いことだなあと思います。「Free Turn」のときにも言わせていただきましたが、これからも私たちは、みんなが「おかえり、ただいま」を言える場所を用意し続けて待っています。今日はありがとうございました。


■2日目

《雨宮》

はーい、雨宮天ですー。名残惜しいですね。でも、一度ライブをして別れていったとしても、今日のこの一瞬や時間が、今まで過ごしてきた時間が、次にまた会うときまでのパワーになるんだと思います。今までも、今日も、たくさんのパワーをもらいました。こんなに素敵な場所で、こんなに素敵な出航を迎えられて嬉しかったです。みんなと側で歩いてきた時間、途中で話しましたが、声が出ないときもあったけれど、それでも最高の時間になったし、本番を迎えるまで何かしら意見がぶつかることもあるんですが、それも含めて今のTrySailがあるんだと思います。ぜんぶのたくさんの思い出を胸に、みんなにも私から言わせてください。みんなも10周年、おめでとうございます。そして、ありがとう。一度お別れしてまた寂しくなるけれど、お互いパワーアップして、またお会いしましょう!今日はありがとうございました!

 

《麻倉》

はーい、麻倉ももです。みなさん、今日は楽しかったですかー?よかったです、みんなの返事に、ホッとしました。はじまる前、見事に緊張していて。「大丈夫かな」って思っていたんですが、出ると安心できました。貴重な、大切な、乗組員?仲間?(笑)のみなさん、声援をありがとうございました。思い出話で話しましたが、大変なこともいっぱいあったなって、10年いっぱいいろんなことがあったなって「ひかるカケラ」を歌いながら思い出していたんですよ。「ユニット活動をするよ」って言われて「歌を上手に歌えないし、え?私がこの大きなステージに立つの?大丈夫かな、できるかな。」って思ったこともあるんですが、お客さんの前で、こんなに広いステージで歌うのが楽しめるようになりましたし、MCも、人前で話せるようになったんですよ!成長ですね。まだまだ出航したばっかりですし、みんなと一緒にこれからも歩んでいきたいです。最高の2日間、こんな景色を見せてくれてありがとうございました!

 

《夏川》

はい…。耐えられなかった。夏川椎菜です。二人のMCを聴きながらこの景色を眺めていて。初めての武道館だったんですけれど、みんながこうしてペンを持って真剣に歌を聴いてくれるって、当たり前だと思いがちですけど、当たり前じゃないんだなって。そのペンを持つひとりひとりが、ただの光じゃなくて、人生がある。みんなの人生の中にTrySailのライブをいれてくて、尊い景色だなって嬉しくなりました。それって当たり前じゃないなって。この10年応援してくれた人がいて、みんなそのときそのときのタイミングで私たちを見つけてくれて。私たちは、また来てもらえるように頑張るだけだなって、思いました。TrySailって最初から走り続けてんですよ。Odysseyで体調を崩すし、いつまでも右も左も、上手も下手もわからないんですけれど、二人やスタッフのみなさんに助けられてばかりで。二人のMCを聴いて、この三人だからなんとか10年間、走ってこれたなって思いました。二人と一緒にTrySailができて、よかったです。ありがとうございました。


【En.3】声のシンフォニー

《麻倉》

最後はみんなでひとつになりましょう!

あたたかなライトに照らされながらのイントロ。

柔和な笑顔を浮かべた三人の歌唱。

 

ありがとう、っていう気持ちだけが心に鳴っていて。

あなたたちと過ごす時間、見つけた感情がずっとずっと宝物だなあって。

 

「普遍性があって、具体的すぎないおかげで、受け取ってくれた人たちそれぞれの個人的な体験と重ね合わせやすくなっているんだなと思いました。」

( TrySail「そんな僕らの冒険譚!」インタビュー|デビュー10周年、今迎える新たな出航のとき)

 

と雨宮さんがインタビューでお話しされていたけれど、そうだね、本当に僕自身もそうだったし、みなさんそれぞれに、あたたかく降り注ぐ曲だなって思うのです。

 

 

2コーラス目雨宮さんの 「心の奥の隙間 埋めてくれる何かを ずっとずっと探し続けてたの」の歌唱姿、とても綺麗だったな。

 

そうだなあ。

 

TrySailのライブ活動が始まって19年に史上最大のツアーに至るまでの時期って、僕自身はすごく仕事や日常で悩んでいた時期、長年連れ添ってきた自身へのコンプレックスに苛まれていた時期でもあって。

 

何かが欠落したような、そんな心模様でいたのだけれど。

 

でも、その欠落をあなたたちにはしたくなくて。

 

TrySailのライブに行くとそんな一面も薄れるくらい楽しかったのだけれど、それで心の隙間を埋めるのはなんか違うなっていうか、その欠落を埋められない言い訳として、音楽を求めたくなくて。

 

甘えたくなかったんだよな。

 

ちゃんと、ちゃんと自分で埋めたいなって思っていたし、TrySailの楽曲やライブはそうやって自分で埋めることを応援してくれるものを届け続けてくれていたし。

 

そうしていつの間にか、こうしてライブにバインダーとノートとボールペンを持ち込み、その瞬間に自分の心に鳴っていた感情をキャッチアップするようになって。

 

そうしてノートに書き込まれていた感情たちは、凄くあたたかくて。

 

なんかね。

 

凄く、自分が好きになれたんだよなあ。

 

僕にとって、TrySailのライブってなんだろうって、武道館前にぽやーっと考えていたんだけれど。

 

たくさんの感情に出会わせてくれる場所。

たくさんの感情を、僕なりの言葉に昇華させてくれる場所。

 

かな。

 

手に触れた誰かの体温で自分の体温を知ることがあるように、誰かの眼差しや声に触れて、自分の輪郭を感じることがある。

 

たくさん成長させてもらったし、たくさんの言葉を話せるようになったし、たくさん、自分の言葉を見つけることができました。

 

あなたたちの言葉たち、そして自分の言葉たちに支えられて日々を進められています。

 

そうしていく内に、欠落を埋める何かを、自分で見つけられました。

 

音楽を届け続けてくれたから。

ライブという居場所を用意してくれ続けたから。

 

見つけられたんだよ、あなたたちがいてくれたから。

 

本当にありがとう。

 

 

晴れ渡る日も、雨降る夜も。

そばにいてくれるような楽曲、言葉を届け続けてくれて。

 

本当にありがとう。

 

今日からもずっと、よろしくね。


武道館の至る所から湧き上がる「もう1回」のコールを受けて、再度ステージにあがる三人。

 

数刻の作戦会議を経て、麻倉さんがひとこと。

 

《麻倉》

こんなに幸せな気持ちを楽しく全部出せる曲です!!

【WEn.】adrenaline!!!

「ぶどーーかーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!」

 

という三人のシャウトの中、駆け上がっていく前奏。

最高だったね。

 

とびっきりの笑顔で、ステージを駆け回り手を振る三人。

 

そうだねぇ。

 

人間が同じ場所に集まって、同じことをするのはとんでもなく奇跡だよね。

 

なんか本当にあの時間はサビの歌詞の通りみたいで、ずっとまわる夢の中で一緒に踊ってるみたいだなって、自分の中で線を引いてるいろんな境界線を超えていけそうだなって思えるんだよな。

 

んー。

この曲ってとても不思議で。

 

普段日常の中でこの曲を聴いていると、青信号でも立ち止まりたくなるっていうか、これまでのまわるまわる時間の中で繰り返し一緒に笑ってきた景色が思い出されて泣けちゃうわけで。

 

今日のこの景色も、また泣かせにくる要因のひとつになりましたね...(笑)

 

今日のこの景色も、いずれ記憶が薄れて忘れていく。

二度と思い出せない思い出になっていくけれど、だからこそ、一瞬一瞬が宝物になるわけで。

 

その一瞬一瞬を楽しんでいく尊さを教えてくれたのは、TrySailでした。

 

今日のこの一瞬一瞬も、全部が愛しく、楽しく、心に刻まれました。

ありがとうございました!


むすび〜。

 

いやー、改めて、武道館ライブお疲れ様でした。

 

そうだなあ。

 

数日前に文章中でどこかに書いたと思うんだけれど、船上に掲げられた旗が途中にはためいてなかった曲もあって。

 

2日目途中のMCにもあったけれど、彼女たちもいつも順風満帆だった訳ではきっとなくて。

だから、「旗が休んでいる」ときもちゃんとライブ中にあったのが、嬉しかったんだよな。

 

それはもちろん、楽曲の演出都合というか、例えば「Lapis」みたいな曲ではためかれてても困るんだけれど。

 

「旗が休んでいる」ときもあったというその事実が、彼女たちの困難さを肯定してくれているような感じがあるというか。

本当に走りきってきた10年間だったと思うんだけれど、いつもね、風が吹く訳ではないし、順風満帆だった訳でもないと思うから。

 

お話にあがっていた新潟公演。

麻倉さんが終わりの挨拶で「『TrySail』っていうのは『悪天候の時に張る帆』って意味なんですけれど、その意味に恥じないように三人で、みんなで乗り越えていきたいと思います。」と、お話しされていたんですよね。

 

それでも、それでも船を進めてきた、また風は吹くって進めてきた彼女たちの姿を武道館ライブ中に感じられる瞬間が幾つもあって。

 

「そうだよな、良い時も悔しく辛い時も、色々な日々があったよなあ」って、でも幸せだったなあって、胸が熱くなったのでした。

 

そうだなあ。

 

2ndツアーの新潟も、見ていて苦しく悔しかった3rdツアーも、いつかご本人たちの口から「そんなこともあったね」とほんの少しだけでも笑い話として聴けるような日が来たらいいなと思って、当時あのツアーを終えたんだけど。

 

今日やっと終われたなあ。

 

お疲れ様でした。

 

10周年か。

その節目のはじまりとしての武道館。

 

武道館でさまざまな歌唱を聴きながら、それぞれの道を選んで中々もう会う機会がなくなったみんなのことを、思い出していて。

 

今ここにいないけれど、この10年の中には、みんながいたんだよな。

 

そして、一緒に武道館の時を過ごしたみんなも、僕だって、人生いろいろ選ばないといけないときもあるわけで。

 

ずっと一緒にはね、中々いられんもんで。

 

でも、こういう一緒に楽しい時間を、好きなものを一緒に見て、一緒に喜んで、一緒に悔し泣きして、一緒に笑った時間が、いつまでも僕らを繋いでくれるんだろうな。 

 

別な道を歩くときでも、ずっと一緒にいられなくなっても、いつまでもそのことを忘れやしないし。

そうした思い出を胸に、人生のステージの上にいつだって、僕らは全員で並んでいるわけで。

 

全然違う年代で、全然違う場所で生まれて。

全然違うものを好きになって、全然違う挫折を味わって。

全然違うものを大切に、全然違う人生を生きてきて。

 

そんな僕らが、たったひとつ同じものを好きになって。

互いが好きになり、相手の人生にいられるような友人になっていく。

 

それって、なんだか尊くて凄いことだなあって心の底から思ったりもするのです。

 

僕ら、互いの人生で進む道はまあ別々だけれど、時々同じ目的地に集まっているみたいな感じじゃないですか。

 

その目的地でまた一杯酌み交わして、再会と相手の旅の幸運を願いながら互いの道に戻って、また違う港で出会って。

それって、すごい、幸せな日々だなあって思うのです。

 

 

またどこかの目的地でね、みんなと会えたら嬉しいです。

 

そんなこともね、思ったりもするし、「人に寄り添う音楽」を届けるだけでなく色んな人にとっての居場所を作り続けている、あなたたちの活動もまた、尊いものだと思うのです。

 

 

本当に、10年間ずっと届け続けてくれて、ありがとう。

 

ふー。

疲れたな(笑)

 

そろそろ、休みましょうかね。

 

 

出逢ってくれて、僕の人生に居続けてくれて、ありがとう。

 

どんなときも、居たい場所、居てもいい場所で在ってくれて本当にありがとう。

 

TrySailが、みんなが居る人生で良かったです。

これからも、お互い元気で。